岸優太と重岡大毅、24時間テレビに初挑戦…王道の輝きと親しみやすさ

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「かっこよくなくても人の心を動かせるような人になりたい」

 ジャニーズのグループが毎年務める24時間テレビのメインパーソナリティー。今年は40代の井ノ原快彦(V6)、30代の増田貴久(NEWS)と北山宏光(Kis-My-Ft2)、20代の重岡大毅(ジャニーズWEST)と岸優太(King & Prince)と、各グループ・各世代からメンバーが集められた。多くの人が不安を抱える世の中だからこそか、総じて見ていて心が安らぐ、穏やかなメンバーが集まった印象だ。岸優太は自身について「“穏やかさ”については自覚はあります」(*1)、重岡大毅はこの5人を「全員がちょっと柔らかいというか『柔』と『剛』で言えば『柔』みたいな人が集まってる」と語るほど。(*2)本稿では24時間テレビのためにグループを越えて集まった5人の中から、20代の2人の魅力をお伝えする。

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 ジャニーズ事務所の王道のイメージで、いわゆる美形のメンバーが揃ったKing & Princeのリーダー・岸優太。だが、そのルックスの良さにあぐらをかかないのが岸だ。決して「かっこよくないです」と変に謙遜して否定するわけでもなく、その美しさが永遠には続かないことを示唆する発言が多い。

「King & Princeは顔面偏差値の高さが強みと言われてるけど、僕の顔面には期限があるんで、かっこよくなくても人の心を動かせるような人になりたい」(*3)
「自分のビジュアルには限界があるから、別にアピールポイントを持っておかないといけない」(*1)
 と、若いうちから、将来“かっこよくなくなっても”支持されるような大人を思い描いている。
(ちなみに、自分の父親の若いときの写真を見ると、今の変わりようから「俺もいずれはここに向かっていくんだろうな~」と思うのだという(*1))

 デビューシングルの初週売上は57.7万枚で、1stシングルの年間売り上げとしては歴代2位。ジャニーズJr.時代から人気があり、ジャニーズ事務所のエリートのように見られることも多いKing & Princeだが、岸優太は、その中でも最年長の現在24歳で、2009年に入所し、2018年にCDデビューするまで約9年の期間を要している。

岸優太の堂本光一主演・演出の舞台『Endless SHOCK』への出演

 その9年のジャニーズJr.期間の中で、岸にとって重要な意味を持つのが、堂本光一主演・演出の舞台『Endless SHOCK』への出演だ。

 ベテランのキャストだらけの中、当時唯一の10代。もちろん喜ばしい抜擢ではあるのだが、若手ジャニーズJr.にとって、『SHOCK』のようなジュニアメインではない舞台に出ることは、稽古期間・出演期間さらには地方公演など、大きく拘束されるため、王道のジャニーズJr.活動が制限されることも意味する。

 実際、同じKing & Princeのメンバーで、ジュニア時代から共に活動することの多かった岩橋玄樹は「『~SHOCK』に出るようになった岸くんが抜けた形になって」と述懐する。(*4)

 2013年から3年にわたってSHOCKに出演することになる岸だが、堂本光一は「あの岸がキンプリという素晴らしいグループでこれだけ飛躍するとは思ってもみなかった」(*5)として、ジャニー喜多川が初めて「SHOCKにこのコいれて」と連れてきたときの印象をこう振り返る。

「正直、なんでこんなお猿さんみたいな、モンチッチみたいなコを。しかもそのときは飛び抜けて踊りができるわけでもなく。なのに、なんでジャニーさん連れてきたんだろうって疑問に思うところはあった」(*5)

 だが、そこからの岸の成長を「ジャニーさんの人を見る目のすごさ」であり「岸の素敵さ」であると語っている。
「一緒にやると、ほんとに頑張るコで。頑張りすぎるくらい頑張るコで。ここ練習しといてね、って言ったらしばらく席を空けてから戻ったら、まだお前そこやってたのみたいな。ずーっと練習するんですよね。そんな感じがデビューした今も変わってないところが奴の良さだと思うんですよね。ちょっとおバカだけど、ホントに頑張るコでかわいくて。すてきな後輩だなと思います」(*5)

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