日韓GSOMIA更新が近づき…脅威と向き合わない韓国にだけ構ってはいられない

国際 韓国・北朝鮮

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 日韓秘密軍事情報保護協定GSOMIAを更新するか否か。これを決断する8月24日が近づいてきた。韓国政府は、「いつでもGSOMIAを終了できる」と連呼するが、日韓GSOMIAは毎年11月23日に自動更新され、更新しない場合は3か月前の8月24日までに相手国に通告することになっている。

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韓国政府は、「いつでもGSOMIAを終了できる」と連呼するが

 日本と韓国の軍事情報保護協定GSOMIAは2010年に計画が浮上。2011年1月10日、日本の防衛大臣と韓国の国防部長官がソウルで会談を行っている。そこで、自衛隊と韓国軍が軍事物資や役務を協力し合う物品役務相互提供協定(ACSA)と情報保護協定(GSOMIA)について意見を交換。両国が防衛面で協力し、交流を拡大、深化させていくことで合意した。

 日韓GSOMIAは秘密裏に準備が進められ、2012年6月29日の締結に漕ぎつけたが、協定の内容を知った韓国野党の反対で延期となった。その直後に日韓関係が悪化してGSOMIAは宙に浮いた。2014年から米国主導で推進されたが、進展することはなかった。

 2015年11月、安倍首相と朴槿恵(パク・クネ)前大統領がソウルで行なった首脳会談を機に、両国関係は改善の兆しを見せはじめた。翌12月には慰安婦問題で日韓が合意。さらに、2016年1月と9月には北朝鮮が核実験を行い、中国が在韓米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備に反発するなど、安保協力の重要性が増し、GSOMIAは再始動した。16年11月23日、長嶺安政駐韓日本国全権大使と韓民求(ハン・ミング)韓国国防部長官が協定に署名して即日発効したが、意義と内容が国民に伝えられることはなかった。

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