コロナ感染者増なのに「報ステ」視聴率“頭打ちの怪” 富川アナの踏ん張り時

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 7月23日、「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)は視聴率13・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)を記録した。これは、5月4日の番組最高14・1%に迫る歴代2位の数字だという。この日は4連休の初日であると同時に、前日に国内最多(当時)、新たに796人の新型コロナの感染者が確認されたこともあり、改めてコロナの恐怖を報じたのであった。コロナ患者が増えれば、報道・情報番組の視聴率は上がると言われる。ただし、同じテレ朝「報道ステーション」は勝手が違うようで……。

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 7月22日のGOTOキャンペーンのスタートに合わせたかのように、コロナの新規感染者が増加した。東京では新たなコロナ感染者が連日200人超えとなり、全国の感染者数は緊急事態宣言下の4月を上回った。民放プロデューサーは言う。

「コロナ患者が増えるのと比例するように、報道番組、情報番組の視聴率は上がる傾向にあります。緊急宣言が発出された4月初めやGWの連休前などはそれが顕著でした。その後、新規感染者数も落ち着いてくると、視聴者もコロナ報道には飽きてきたのでしょう。連日、感染者の数字ばかり並べられ、内容には新鮮味を感じなくなりますからね」

 そして、5月25日には緊急事態宣言も解除された。

コロナに強い「モーニングショー」

「サラリーマンは徐々にテレワークをやめ、出勤するようになりました。すると、朝帯の『モーニングショー』や昼帯の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)などは軒並み数字を落としました。ただそんな中でも変わらず、コロナで、PCR、PCRと言い続けてきたのが『モーニングショー』でした」(同)

 ここに来て、それが功を奏したようだ。

「7月に入って感染者が再び増加し、第2波への懸念もいわれるようになった。サラリーマンも家で朝の情報番組を見たはずです。結果、『モーニングショー』が再び、視聴者を取り戻したということでしょう。番組では、22日には国内796人(東京238人)の新規感染者を数えたことで、東京では4週間後には650人になる恐れもあると訴え、前日の10・6%に対して3・2ポイントもアップしました。その放送後に発表された国内の新規感染者は966人(東京366人)となったものですから、翌24日も13・6%を取っています。もちろん23日は、『スッキリ』(日テレ系)が10・3%、『ミヤネ屋』も10・4%と二桁に乗せ、情報番組は軒並み良い数字を出しています」(同)

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