アベノマスク8000万枚「今後も配布」は続く…仕掛け人は“炎上動画”の発案者

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スベりまくる本当の危機対応

 国民にまったくと言っていいほど受けていない施策が、これからも続くというのは些か理解に苦しむが、霞が関のあるキャリア官僚に聞くと、

「確かに安倍さんは、たまたまかもしれないけど、アベノミスクで株価を上げたり、消費増税を2度延期したりと、国民受けのよい、わかりやすい政策を訴えてきました。それが選挙で勝ち続けてきた理由でもあるわけですが……。コロナ禍で打ち出したものはスベりまくっていて、らしくないというか、危機管理に強いと言っていた割に、本当の危機がやってきた時には弱かったのかなという印象すらします」

「今の霞が関は“官邸に好かれるか、そうではないか”でしかありません。近くに置いてもらえれば意見やアイディアも通りやすくなるけれど、そうでなければ“いない”も同然。こういう状況がもう何年も続いていると、さすがにやる気をなくしますよね」

「佐伯さんは優秀な人だけど『官邸官僚』の烙印を押されている以上、そのチョンボを喜ぶ霞が関の人たちも少なくない。官邸に睨まれれば飛ばされたりしますから、とにかく黙って安倍政権が終わるのを待っている。国民にとって芳しくない状況です」

週刊新潮WEB取材班

2020年7月28日掲載

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