声優でグラドルでIT社長「白壁爽子」に聞く“三足の草鞋”生活

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 二足の草鞋なんてよく言うが、こちらはイマ風の三足の草鞋。海外の映画やドラマの吹き替えのほか、アニメやゲームで声優を演じる白壁爽子(しらかべさわこ)さん(28)は、グラビアアイドルにして起業家という肩書も併せ持つ。ご出身は慶応大学文学部! なにゆえ現在のお立場に?

「郷里は山口県なのですが、声優の道を志し、有力な養成所がある東京に出ようと思い立ちました。どうせ東京に行くのなら早慶上智と狙いを定めて勉強を頑張り、何とか慶応の文学部に合格することができたんです」

 が、上京したとてオーディションにすぐ受かるわけでなし。在学中は地下アイドルとして活動もした。

「卒業後、在日大使館に勤める外国人や外資系企業の駐在員を相手にした日本語教師を始め、その時点で二足の草鞋を履いていました。やがて、教育系アプリを手がけるIT企業で働く知人から“語学力を活用して欲しい”と誘われて転職。すると今度は、そこの同僚に“一緒に起業しないか”と持ちかけられ、会社を作ることにしたのです」

 草鞋ならぬ“わらしべ長者”よろしく新たな世界へ。

「で、昨年4月に立ち上げたのは、ベトナムやネパールなどアジア圏から来日する学生やビジネスマンの暮らしをサポートするアプリの開発会社。部屋を借りるにも一苦労する彼らの役に立てればと思ったんです」

 いまは経営から退いて、

「グラビアの仕事もしています。今年2月と6月にDVDを発売しました。多芸は無芸と言いますが、これまでの経験をもっと活かし、いつか秋葉原に喫茶店を開きたい。俳優やタレント志望の子が食べるために働けて、業界の人たちと知り合えるような。名付けてカルチャー・カフェですね」

 これぞ当世流の思考回路。

週刊新潮 2020年7月16日号掲載

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