グリーンウェルからソラーテまで……阪神「ダメ外国人」列伝 バースの再来はない?

スポーツ 野球 2020年7月11日掲載

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 阪神タイガースは今年、球団史上最多となる外国人選手8人体制でシーズンに挑んでいる。なかでも最も注目されているのが“バースの再来”と言われているジャスティン・ボーア(32)だろう。

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誰もが「バース」の再来?

 なにせメジャー通算92発を誇る長距離砲で、過去3度のシーズン20本塁打超えをマークしているからだ。単年契約ながら年俸は約2億7500万円と推定されている。

 開幕前から、球団創設85周年のメモリアルイヤーにV奪回のための使者として、その活躍が大いに期待されていた。

 だが、である。過去、“バースの再来”と呼ばれて期待されながら、それを大きく裏切る結果となった外国人助っ人は数知れずなのだ。

 その最たる例は、97年に入団したマイク・グリーンウェル(56)だろう。ボストン・レッドソックスで活躍し、“ボストンの英雄”とまで称された現役バリバリのメジャーリーガーで、当時の球団史上最高額となる推定年俸3億円超という超破格待遇で契約した。当時2年連続最下位と低迷するチームの立て直しを期待されていたのである。

 ところが、春季キャンプ途中で背中の痛みを訴えて一時帰国してしまった。4月末に再来日したものの、公式戦に初出場したのは5月3日に甲子園球場で行われた対広島東洋カープ戦だった。

 そして、そのわずか8日後の5月11日の対読売ジャイアンツ戦で、自打球をもともと痛めていた右足甲に当て骨折すると、「野球を辞めろという神様のお告げがあった」と言い放ち、本当に引退してしまったのである。

 この勝手な振る舞いに、マスコミや全国のプロ野球ファンは“ゴールデンウィーク(G.W.)にだけ来て帰ったグリーンウェル(G.W.)”と罵声を浴びせたほどだ。

 残した成績は7試合で打率2割3分1厘、0本塁打、5打点で、阪神だけでなく、日本プロ野球史上でも最悪クラスのハズレ外人選手となってしまったのだった。

 そして、このグリーンウェルのあとにも続々と期待を裏切る“バースの再来”が現れる。今回は21世紀以降に入団したなかで、1年もたずにお払い箱になった阪神のダメ外国人選手をご紹介していこうと思う。

 まずは、04年に来日したマイク・キンケード(47)である。00年のシドニー五輪で金メダルを獲得した野球アメリカ代表のメンバー、しかも内外野に加えて捕手までできるというユーティリティプレイヤーということで大いに期待された。

 事実、オープン戦では打率4割をマークするなど好調で、“キンちゃん”の愛称で親しまれていた。

 ところが、いざシーズンに入ると出場した全26試合で12死球を食らうという珍記録を打ち立て、“死球王”としてクローズアップされた。ファンからも「当たり屋」とか「わざと当たっている」と揶揄されたほどだった。

 しかもそのデッドボールで左手薬指を骨折し、長い2軍暮らしでシーズンの大半を棒に振ってしまったのだ。

 そして最後は、負傷から復帰後の翌日の試合で、ダイビングキャッチを試みて再び負傷してしまうという始末である。

 そのまま2軍に逆戻りし、“スペ体質”(頻繁に怪我による故障を起こすことを意味する俗語))であったこともあり、打率2割3分3厘、3本塁打、7打点という悲惨な成績を残してそのまま解雇されてしまった。

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