巨人「原監督」の賭けゴルフ、球団コーチとも 犯罪的“握り”をメンバー告発

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巨人「原監督」常軌を逸した「賭けゴルフ」(1/2)

 6月19日、およそ3カ月遅れでプロ野球が開幕した。昨年セ・リーグを制した巨人は、本拠地で阪神に3連勝という上々の滑り出し。が、チーム内には、長らく放置されてきた“公然の秘密”が、あたかも澱のごとく沈んでいる。その正体は「指揮官」の賭けゴルフ――。

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 天網恢恢疎にして漏らさず。お天道様にはすべてお見通しとはいえ、不行跡が露見した後、みそぎを経てカムバックした選手がいるかと思えば、“危険な嗜好”を抱えながら何喰わぬ顔で采配を振り続ける指揮官もいる――。

 まずは、前者の活躍から。開幕カードの対阪神戦で、巨人が3連勝したのは史上初めてだという。

「3試合を通じ、リリーフ陣は阪神に1点も与えませんでした。中でも『バースの再来』と期待される新外国人のボーアに対し、2、3戦とも2死満塁の場面で対決し、2日間ともきっちり抑えた左腕・高木京介の好投が印象的でした」(スポーツ紙デスク)

 こうした連日の救援陣の活躍には、指揮官である原辰徳監督も称賛を惜しまなかったのだが、その3連勝の立役者である高木といえば4年前、世間を騒がせた一連の「野球賭博事件」に名を連ねたことは記憶に新しい。

「2015年秋、のちに賭博開帳図利幇助容疑で警視庁に逮捕されるピッチャーの笠原将生ほか2人の選手の野球賭博への関与が明るみに出ました。11月にはNPB(日本野球機構)が3選手に無期失格処分を下し、またオーナー会議では巨人の白石オーナーが陳謝、再発防止に取り組むとしたのですが、年が明けた16年3月、高木京介も笠原を介して野球賭博に関わっていたことが分かったのです。これを受けて巨人は、渡邉恒雄最高顧問をはじめ、オーナー、会長ともども引責辞任する事態となりました」(同)

 賭博への関与の度合いが薄いと見なされた高木は、1年間の失格処分に。球団から契約を解除されたのち、処分が解かれた17年3月に再契約している。

「18年の開幕戦には救援で登板し、およそ900日ぶりの1軍出場を果たしました。昨季は55試合に登板、前年比500%アップとなる推定年俸3千万円で更改しています」(同)

 めでたく再チャレンジが叶ったというわけだが、事件真っ只中の16年3月、巨人は「内部調査」を実施し、結果を公表。対象者は監督をはじめ全ての選手とコーチ、スタッフと球団職員の計299人で、新たな野球賭博や野球協約違反にあたる賭博常習者との交際は確認できなかったものの、賭け麻雀は14人、賭けゴルフについては42人が経験ありと回答した。が、球団はこれらの事案を「野球協約には抵触しない」などとして、氏名の公表を見送っていた。

 自らの仕事を賭けの対象とした野球賭博の罪はむろん深い。が、前述のように処分というけじめを受け入れて表舞台に戻ってきた中堅がいる一方、多額の金銭を賭けてゴルフに興じながらも、これまで一切公表されることのなかった最高責任者が存在するのだ。

 それは、今回の開幕を迎えるにあたり、

〈やっぱり野球というものが非常に好きなんだなと、自分自身でも思った〉

〈2020年度のジャイアンツを歴史に刻む年にする〉(「読売新聞」6月19日朝刊別刷)

 などと、殊勝にも口にしていた原監督に他ならない。

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