日向坂46はポッと出のアイドルではない 「けやき坂46」時代に乗り越えた“3つの事件”

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長濱ねるの“特例”が原点

 昨年(2019年)、最も活躍した女性アイドルグループといえば、日向坂46の名前が真っ先に挙がるのではないだろうか。

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 乃木坂46そして欅坂46に続く“坂道シリーズ”の一つとして結成されたグループは、3月27日に1stシングル『キュン』でデビューを果たすと、発売初日に約36万枚、発売初週に約47万6000枚の売上を記録した。

 それは、これまでの記録だった欅坂46の『サイレントマジョリティー』の26万2000枚を大きく上回る、女性アーティストのデビューシングル初週売り上げ枚数の歴代1位の新記録となったのだ。

 さらに7月17日には2ndシングル『ドレミソラシド』を、10月2日には3rdシングル『こんなに好きになっちゃっていいの?』をリリースした。

 そして前者は初週売り上げ44万9000枚を、後者では初週売り上げ47万7000枚を記録し、なんと1stシングルから3作連続の初週売り上げ40万枚超えを達成。これは女性アーティストでは初となる大記録となった。

 この後もデビュー1年目にして『第61回日本レコード大賞』の優秀作品賞に『ドレミソラシド』がノミネート、またアーティストの憧れである大晦日の一大風物詩『第70回NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか)にも『キュン』でいきなりの初出場を果たした。

 まさにデビューから息をつかせぬ走りっぷりで大躍進した日向坂46なのである。

 とはいえ、この快進撃に、日向坂46のことをよく知らない人はこう思うかもしれない。「ポッと出の新人女性アイドルグループの割りには、何だかすごく売れている」と。

 いやいや実は彼女たちは「ポッと出」などではない。昨年2月11日にグループ名を現在の“日向坂46”に改名したのだが、それ以前は“けやき坂46”(通称・ひらがなけやき)というグループ名で活動する、欅坂46の妹分的存在に過ぎなかった。

 しかもこの“ひらがなけやき”時代に、かなりの下積みを積んでもいる。そんな女性アイドルグループなのである。

 そこで今回は今や人気女性アイドルグループへと成長した日向坂46が、まだ、けやき坂46時代だった頃のことを知る上で避けては通れない“3つの珍事件簿”をご紹介したい。

 その前にまずは、“ひらがなけやき”と呼ばれたけやき阪46の成り立ちから簡単に説明していこう。

 けやき坂46が結成されるきっかけとなったのは、15年8月21日に誕生した欅坂46の1期生に、特例で長濱ねる(21)――現在は卒業しているが、卒業後の活動は未定のまま――が加入したことに始まる。グループ結成から約3カ月後の15年11月30日のことだった。

 実は長濱は欅坂46の1期生オーディションに応募し、第3次審査まで通過していたのだが、母親の反対にあって肝心な最終審査を辞退するハメになってしまった。

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