研ナオコに上原さくら…女性芸能人の夫が次々ブログ開設 彼らの狙いを徹底分析

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 外出自粛の副産物。それは著名人のSNS発信が完全に市民権を得たことか。そして最近、さらなる展開。女性芸能人の夫のブログ開設が相次いでいるのだ。ベテラン歌手に中堅女優にお笑いタレントの亭主たち。彼らは何を訴えているのか、コラムニストの今井舞さんに見分してもらった。

 まずは研ナオコ(66)の夫で芸能事務所を経営する、野口典夫氏(59)のブログは題して「ナオコの旦那」。

〈あまりにも暇なので、今日からブログを始めようと思って、いろいろいじっていたら、すでにアカウント登録済みでした…。いつかは覚えてません〉

 と、ゆる~く始まったのが3月半ば。以来、愛犬にルイ・ヴィトン製の手帳を食い千切られたのをボヤいたり、ミシンで手製のマスクを縫うジャージ姿の研の写真をアップしたり。およそ芸能人のオーラを感じさせない、すっぴんな日常が綴られる。今井さんいわく、

「元プロ野球選手の友人にもらったラーメンが食卓に載ったり、北海道の知人から届いた高級シシャモやアスパラガスを晩酌のつまみにしたりするさまはさすが芸能人。でも、金持ち自慢とは感じない。肩ひじ張らずに余生を生きる、どこにでもいる小金持ちの老夫婦の暮らしを覗くようで、押しつけがましくないですね」

 対照的なのがタレントの上原さくら(43)の夫による「さくら満開! 上原さくらの旦那です」だそう。

「サイトのトップに夫と抱き合いながらこちらを見つめる上原の写真があるので、思わず上原本人のブログと勘違いしそう。彼女には、セレブたちとの派手な交遊や、2度目の離婚で5億円もの慰謝料を巡って泥仕合を演じた印象しかありません。なのにいまは、焦げた餃子や日本ハムのソーセージを使ったパスタの写真をアップするなど、憑き物が落ちたように庶民派をアピールしています」

CMオファー狙い?

 そこには意図が感じられ、

「夫のブログを通じて、世間に定着している“元祖パリピ”というイメージに上書きしたいのでしょう。つまり“夫は収入が多くないけど、娘にも恵まれて夫婦でささやかな生活を送っている。過去の出来事はすべて、いまの素朴な幸せのためにあったのよ”みたいな上原の“魂の叫び”を、自分で言っちゃ何だから、夫に代弁させている」

 夫婦で“姫”と呼ぶ4月に生まれた長女の画像が大量にアップされている点も、

「オムツや離乳食といった赤ちゃんグッズ関連のCMや、ママタレとしての出演オファーを期待するあざとさを感じてしまいますね」

 最後はお笑い芸人・だいたひかる(45)の夫でグラフィックデザイナー・小泉貴之氏(42)の「大丈夫」だ。

「乳がんを患った妻を支える日常が綴られていますが、奥様が芸人のせいか、悲痛さを感じさせません。元モー娘。の辻希美のブログ読者のように、ネット上には完全武装で“さあ、叩きに行こう”という手合いも少なくない中、無闇な攻撃には遭いそうにもない」

 当の小泉氏に話を聞くと、

「がん患者やその家族に『大丈夫』と信じる大切さを伝えようと始めました。ブログが僕や妻の仕事や収入に繋がることはないですが、励ましや参考になったという声が何より嬉しい」

 一方、妻のだいたは、

「夫が“可愛い”と言ってアップする私のブス過ぎる寝顔などに、世間の皆さまから苦情が入るのではとヒヤヒヤしております……」

 発信内容も、夫それぞれ。

週刊新潮 2020年6月18日号掲載

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