UVか加湿か…ウイルス対策「最新家電」、ベスト3はこれだ!

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ウイルスを家庭内に持ち込みたくない

 スチームといえば、シャープのヘルシオ(HEALSIO)。それまで肉を焼いたりハンバーグを作ったりするため、ヒーターで熱を加えるというのが当たり前だったオーブンレンジの世界に、シャープのヘルシオ(HEALSIO)は「加熱水蒸気」で焼くという新機軸を打ち出し、消費者の健康志向にはまって大ヒットしたことを思い出す。今では、過熱水蒸気の調理家電は当たり前になっている。しかし、衣服のホーム・クリーニング用途では、未だにLG stylerのライバルはいない。

 コロナと闘う日々、医師・看護師・臨床検査技師などの医療従事者、宅配便などの物流関係者、スーパーやコンビニといった小売関係者など、仕事でどうしても人と接触しなければならない皆さんの奮戦努力には、本当に頭が下がる思いがする。そうした方々が仕事を終えて帰宅した際、万が一にもウイルスを家庭内に持ち込みたくないと思われるかもしれない。そんな時、玄関にLG stylerがあれば、脱いだ服を洗濯機で洗うか、それともstylerでスチーム除菌するかを選べる。洗濯が難しいジャケットのような服であっても、stylerなら毎日スチームにかけられるだろう。

 LG stylerの価格コム最安値は、ホワイトタイプ(S3WF)で14万8000円、ミラータイプ(S3MF)で17万500円(2020/5/9現在)。ちょっと高い。しかし、2017年3月に発売された初代モデルのブラウンタイプが、コストコでたまに10万円(税込)で放出されている。おそらく在庫処分であろうが、旧モデルといってもWi-Fiが内蔵されておらず、クリーニングメニューを追加できないだけ。基本的機能は同じなので、見つけたらお買い得だ(外出自粛中だけど)。

 コロナの新時代、新しい生活スタイルとして、UV-Cやスチームを使った除菌ライフが当たり前になるかもしれない。今回紹介した家電3点はいずれも実力十分、買って損はしないだろう。

 政府が支給する一人あたり10万円の特別定額給付金の交付手続きも始まった。生活費や家賃に充当する人もいれば、寄付をする、あるいは飲食店でテイクアウトをするなどして地元経済を応援しようという人もいるだろう。その時、もう一つの選択肢として、特に小さい子供や要介護の高齢者がいる家庭では、「除菌のための家電」を購入し、新しい生活の中に導入してみるのはいかがだろうか。

 次回は、自宅巣篭もり生活を充実させる切り札ガジェットを紹介したい。

北島純
社会情報大学院大学特任教授 東京大学法学部卒業。専門は戦略的パートナーシップ、情報戦略、腐敗防止。著作に『解説 外国公務員贈賄罪』(中央経済社)、論文に「外国公務員贈賄罪の保護法益に関する考察―グローバルな商取引におけるインテグリティ」(「社会情報研究」第1号)などがある。ニックネームは「ジュンジュン」(デンマーク語だとユンユン)。

週刊新潮WEB取材班編集

2020年5月11日掲載

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