「米倉涼子」独立の余波 長谷川潤、武井咲も続くか

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 立つ鳥跡を濁さずというより、鳥が立った跡が濁っている感が強い。米倉涼子が「オスカー」を去った一件である。なにしろ、米倉の“円満退社”を喧伝する事務所から逃げ出す鳥が後を絶たないのだ。

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 大手芸能事務所「オスカープロモーション」の所属タレントは6500名。その頂点に立つ、当代きっての女優が先月末で退社した。

 表向きの理由は契約期間満了による独立だが、ここまでの騒動となったいま、そんな理由を真正面から受け止める者はいない。

 米倉がオスカーに三行半をつきつけたのは事務所幹部への不満からだ。元凶は、創業者の古賀誠一氏の娘婿、堀和顯(かずあき)専務。

 彼が、古賀氏とオスカー常務でもある妻の威を借りてパワハラを繰り返した結果、160名ほどいたオスカー社員の約3割が辞めた。

 この実情に米倉は、自分を引き立ててくれた恩人を、

「古賀さんが社長でなくなるなら、私オスカーを辞めますから」

 と、さる大物俳優に“宣言”。この4月1日をもって、古賀氏が会長に就き、副社長の石川薫氏が社長となる人事が固まったため、予告通り去ったのである。

温厚な古賀さんなら…

 五月雨式に社員が辞める状況に嫌気が差したか、米倉の退社前には忽那汐里(くつなしおり)が辞め、ベテランの草刈民代や「ゲスの極み乙女。」のドラム、さとうほなみも去っている。先月、タレントの岡田結実(ゆい)や人気モデルのヨンアも退社とあいなった。オスカー関係者曰く、

「堀が、制作現場を知らないのに口をはさんだり、理不尽な経費締め付けを断行した。ベテラン社員であっても怒鳴って吊るし上げて追い込む。経費については自分たちファミリーのカネが不当に散財されているとでも感じているのでしょう。そんなパワハラ男に、タレントや社員の人心掌握などできるはずもありません」

 もっとも、堀氏は本誌(「週刊新潮」)4月2日号の取材に、「衝突はあったがパワハラではなかったと思う」とか、「社内で私のことを疎ましく思っている人間が吹聴しているのではないでしょうか」と、大量退社の要因は自分にないと繰り返していたが……。

 しかし、米倉独立の余波は「いまも広がっている」と、別のオスカー関係者が打ち明けるのだ。

「モデルの長谷川潤も今月で辞めることになりました。堀が原因で次々とスタッフが去ったり、信頼するスタッフが退社するならと、タレントも辞めていく現状を見て、決意したようです」

 ここまでガタガタになると、上戸彩や武井咲(えみ)も追随するのではないか。

「上戸は古賀さんを父親のように慕っているので、古賀さんが会社にいる限り退社はない。ただし武井は、あるかもしれない。彼女は25歳まで恋愛禁止という事務所のルールを破って23歳でデキ婚した。妊娠も、さすがに1、2カ月の時点で報告すべきなのに、3カ月経つまで隠していました」

 かように、武井には頑なな一面があるといい、

「彼女がいまの事務所に不満を抱いているなら辞めてしまうかも。温厚な古賀さんなら送り出してあげるでしょう。上戸も武井も夫はLDHですが、うちとしては、どっちかとつながっていればいいわけですし」

 広がる波紋の下は、どこまでも濁っている。

週刊新潮 2020年4月9日号掲載

ワイド特集「戒厳令の夜」より

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