人気のLGBTユーチューバーが“相方”を暴行、警視庁に傷害の容疑で逮捕された

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2020年03月17日

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全治2週間の怪我

 言葉で暴力を振るった後は、一転して優しくなる。ドメスティックバイオレンス(DV)の加害者に典型的な行動パターンと言っていいだろう。

「キットチャンネル」が人気を呼び、スタッフも参加するようになると、原容疑者は木本氏に「スタッフはお前の能力が低いことに呆れている」などと説教。ことある毎に「お前は何もできない」、「お前の代わりなんて誰でもいる」、「お前は金を生み出せない」などと人格攻撃を続けた。

 動画による収益は、原容疑者が管理。木本氏には小遣い程度しか渡さず、木本氏の携帯やSNSのパスワードを把握、内容をチェックした。自宅内に作られた編集室には監視カメラが設置され、木本氏の作業を見張っていた。

 1日のスケジュールも完全に管理され、原容疑者は自身の携帯に玄関ドアの開閉を知らせるアプリをダウンロード。休憩時間とは異なる時間帯に、木本氏がドアが開けると、原容疑者の携帯に通知が表示された。ノルマと心労で、最近では1日に2〜3時間しか眠れなかった。

 木本氏は一種の洗脳状態となり、原容疑者の指示に盲従した。「自分は能力がない」、「スタッフは全員、自分を馬鹿にしている」と思い込んだ。「うつ病になったのではないか」と心配する声もあったという。

 その後も原容疑者は、スタッフの目の前で木本氏に暴力を振るうなどエスカレート。動画のクオリティが悪いと難詰し、木本氏に「正座しろ。反省文を書け」と命じることもあった。

 だが、原容疑者の暴言や暴力がエスカレートすると共に、木本氏も次第に「なぜ、これほどの仕打ちを受けなければならないのか」と疑問に感じるようになった。

 今年1月、動画を見た原容疑者が、いつものように罵声を浴びせると、木本氏は「精一杯やった」などと反論。激昂した原容疑者に胸ぐらを掴まれ、木本氏は首元に全治2週間の怪我を負った。

 木本氏は「原容疑者と話しあおうとしても、暴力を振るわれるだけだ」と判断し、手紙を残して、共同生活を送っていた一戸建てから“家出”することを決めた。

 木本氏が家を出ると、原容疑者が動画を公開して炎上したのは、冒頭でご紹介した通りだ。音信不通になった木本氏の安否よりも、チャンネル継続を心配していること、共演者を気遣う内容でありながら、動画には広告が設定され、収益化を計っていたことなどを視聴者が問題視し、批判を行ったのが炎上の原因だ。

 原容疑者は「奏太がいなくなりました。」の動画で、自分が暴行を加えていたとは一言も明かしていない。今回の逮捕で「キットチャンネル」のファンがどのような感想を持つかも注目だろう。

 木本氏に取材を申し込むと、言葉少なにこう語った。

「僕にとって、昔も今も、家族も同然の存在であるのは間違いありません。警察の捜査を受けるというのは非常に残念な気持ちで一杯ですが、これをきっかけに反省し、彼の今後の人生が幸せなものになることを心から祈ってやみません。もう一緒に活動することはできませんが、僕自身は新しいチャンネルで動画の配信を再開したいと考えており、そのための準備も進めています」

週刊新潮WEB取材班

2020年3月17日掲載

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