石原さとみは「アンサング・シンデレラ」で連ドラ11作目の主演 「持ってる女優」「持ってない女優」を検証

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綾瀬はるか、沢尻エリカ、杏…

 直近5本のゴールデン・プライム帯(午後7時から11時)、NHKの大河・朝ドラ・深夜を除いた連続ドラマが対象。シリーズものは1シーズンで1本とカウントする。

 まずは、石原と同じ所属事務所の2人を比べてみよう。

◆綾瀬はるか(34)

「ホタルノヒカリ2」(10年、日テレ系9 15・4%

「きょうは会社休みます。」(14年、日テレ系) 16・0%

「わたしを離さないで」(16年、TBS系) 6・8%

「奥様は、取り扱い注意」(17年、日テレ系) 12・7%

「義母と娘のブルース」(18年、TBS系) 14・2%

◆深田恭子(37)

「ダメな私に恋してください」(16年、TBS系) 6・5%

「ハロー張りネズミ」(17年、TBS系) 7・3%

「隣の家族は青く見える」(18年、フジ系) 6・2%

「初めて恋をした日に読む話」(19年、TBS系) 8・5%

「ルパンの娘」(19年、フジ系) 7・1%

 石原、深田に比べ、大河ドラマの主演も経験している綾瀬が圧倒的に「持ってる」。「ホタルノヒカリ」と「奥様は」は映画化までされている。深田は「持ってない」が、なぜかSNSで話題になることが多く、好感度は抜群。それを当て込んでの起用か。

 続いて、同じ事務所の同年代のライバル対決。

◆上野樹里(33)

「素直になれなくて」(10年、フジ系) 11・2%

「アリスの棘」(14年、TBS系) 11・1%

「ウロボロス~この愛こそ、正義。」(15年、TBS系) 10・4%

「家族ノカタチ」(16年、TBS系) 9・0%

「監察医 朝顔」(19年、フジ系) 12・6%

◆吉高由里子(31)

「東京DOGS」(09年、フジ系) 15・8%

「美丘-君がいた日々-」(10年、日テレ系) 9・7%

「東京タラレバ娘」(17年、日テレ系) 11・4%

「正義のセ」(18年、日テレ系) 9・8%

「わたし、定時で帰ります。」(19年、TBS系) 9・7%

 大河女優の上野と朝ドラ女優の吉高。甲乙付けがたいが、吉高は放送中の主演ドラマ「知らなくていいコト」(日テレ系)が苦戦中。一方、上野は「今年、『監察医 朝顔』の続編放送が決まり上り調子」(フジ関係者)。

 では、対照的な道を歩んできた2人はどうだろうか。

◆沢尻エリカ(33)

「タイヨウのうた」(06年、TBS系) 10・3%

「ファーストクラス」(14年、フジ系) 6・6%

「ようこそ、わが家へ」(15年、フジ系) 12・5%

「母になる」(17年、日テレ系) 9・2%

「ハゲタカ」(18年、テレビ朝日系) 10・3%

◆松下奈緒(35)

「CONTROL~犯罪心理捜査~」(11年、フジ系) 13・4%

「早海さんと呼ばれる日」(12年、フジ系) 10・5%

「鴨、京都へ行く。-老舗旅館の女将日記-」(13年、フジ系) 9・8%

「ディア・シスター」(14年、フジ系) 11・3%

「早子先生、結婚するって本当ですか?」(16年、フジ系) 5・6%

 同年代ながら、スキャンダルまみれで薬物事件で有罪判決を受けた沢尻。それに対し、音大卒でノースキャンダルの松下。沢尻は平均視聴率15・44%を記録した主演ドラマ「1リットルの涙」(05年、フジ系)を超える作品がないまま。CMスポンサーにとっては“安全パイ”の松下だが、正直「持ってない」。放送中の「アライブ がん専門医のカルテ」(フジ系)は第1話から第5話まで全話1ケタの“低空飛行”だ。

 そして、夫の不倫騒動で今や渦中のあの女優。

◆杏(33)

「幽かな彼女」(13年、フジ系) 11・5%

「花咲舞が黙ってない 第1シリーズ」(14年、日テレ系) 16・0%

「花咲舞が黙ってない 第2シリーズ」(15年、日テレ系) 14・5%

「デート~恋とはどんなものかしら~」(15年、フジ系) 12・5%

「偽装不倫」(19年、日テレ系) 10・3%

 なかなか「持ってる」が、自分が不倫する役を演じている最中、夫で俳優の東出昌大(32)がリアルに不倫に溺れているとは夢にも思わなかったはずだ。

 そして、最後は数々の映像作品に主演した「持ってる」女優3人。

◆篠原涼子(46)

「月の恋人~Moon Lovers~」(10年、フジテレビ系) 16・8%

「黄金の豚-会計検査庁 特別調査課-」(10年、13・5%)

「ラスト●シンデレラ」(13年、フジ系) 15・2%*●は「ハートマーク」

「オトナ女子」(15年、フジ系) 8・7%

「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」(17年、フジ系) 6・7%

◆天海祐希(52)

「緊急取調室 FIRST SEASON」(14年、テレ朝系) 12・9%

「偽装の夫婦」(15年、日テレ系) 12・1% 

「Chef~三ツ星の給食~」(16年、フジ系) 7・0%

「緊急取調室 SECOND SEASON」(17年、テレ朝系) 13・9%

「緊急取調室 3rd SEASON」(19年、テレ朝系) 13・1%

◆米倉涼子(44)

「ドクターX~外科医・大門未知子~3」(14年、テレ朝系) 22・9%

「ドクターX~外科医・大門未知子~4」(16年、テレ朝系) 21・5%

「ドクターX~外科医・大門未知子~5」(17年、テレ朝系) 20・9%

「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」(18年、テレビ朝日系) 15・6%

「ドクターX~外科医・大門未知子~6」(19年、テレ朝系) 18・5%

 かつて、劇場版にもなった「アンフェア」シリーズ、そして「ハケンの品格」(07年、日本テレビ系)が平均20%を記録した篠原だが、ここ数年は「持ってない」。4月から放送の「ハケン」の続編で巻き返しを図りたいところか。

 天海はいずれもフジテレビ系の人気シリーズ「BOSS」、「離婚弁護士」(同)があったが、テレ朝にくら替えして「緊取」シリーズが当たった。ただ、“打倒「ドクターX」”を掲げた放送中の医療ドラマ「トップナイフ-天才脳外科医の条件-」(日テレ系)は視聴率1ケタを記録する回もあり、「ドクターX」には及ばず。

 そして、やはり「持ってる」ナンバーワン女優は米倉。「ドクターX」はシリーズを重ねるごとに数字は緩やかな下降線を描いているものの、他のドラマの追随を許さない。テレ朝が続編をやり続けるわけである。

週刊新潮WEB取材班

2020年3月2日掲載

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