青山祐子に竹内由恵…電撃復帰する女子アナたちは「ちゃっかり」か「しっかり」か?

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「ちゃっかりした女子アナ」はいても、「しっかりした女子アナ」はなかなかいない。私はそう思っていた。特に最近人気の面々を見るとそう感じる。女子アナという立ち位置と美貌を武器にやりたい放題。テレビ局という古い男性社会にいるからこそ得していること、だからこそ苦労も多いだろうと想像がついても、でも結局なんだかんだ美人は得だなあ、とうらめしく思ったほどである。

 そんな中、ふたたび「ちゃっかり」感を強めるニュースがあった。元NHKの青山祐子が「日本博2020オープニング・セレモニー」の司会役で復帰するという。さらに元テレビ朝日の竹内由恵アナも、芸能事務所アミューズに所属しフリー転身と報じられた。青山は「7年にわたる産休育休」、竹内は「フリー転身を否定していたのに早すぎ」「嫁ぎ先の静岡では承認欲求が満たされなかったか」と、反感や不評も買っている。どちらもずいぶん面の皮が厚い、そんなイメージを与えたのではないか。

 青山と竹内には共通点も多い。片や「ニュースウオッチ9」、片や「ミュージックステーション」「報道ステーション」という局の看板番組に出演していたこと。青山は実業家、竹内は医者と結婚。青山に関しては産休育休後の退社ではあるものの、高所得者と結婚して寿退社という流れも同じである。青山は神田うのと親交が深く、竹内は福山雅治と熱愛が噂され、有名芸能人とのパイプも太い。トントン拍子で華やかな人生を送る女子アナ、というイメージの典型だ。そして何より、2人とも「自分の意思を押し通す力が強い」ということである。

 青山に関しては、実は第1子出産後から復帰の意思は強かったようだ。短時間勤務でもいいからと再三かけあったが、制度上無理だったと雑誌のインタビューで語っている。7年間の休業期間中や香港移住後も、NHKと話し合いを続けていたという。世の中からは猛批判を浴びたが、制度を悪用というより、折り合いがつかなかったということだろう。結果的に問題はなかったものの、同時期に脳に影が見つかったことも影響したようだ。ただインタビューの最後はフリー転身に意欲を見せ、オリンピックにも関わりたいと結んでいた。

 あれだけ叩かれても、大一番の舞台はあきらめないという姿勢。辞めたNHKには井上あさひや和久田麻由子といった、実力のある人気女子アナがいるのに、臆しないメンタル。そして、雑誌を使ってきっちりアピールする計算能力。その強気さに思わず舌を巻いた。そして結果は、オリンピック・パラリンピックの幕開けと位置づけられた「日本博2020オープニング・セレモニー」の司会抜擢である。7年間の産休育休より、こうして今までも欲しいものを手にしてきた貪欲さの方にすごみを感じたものだ。

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