極秘「決算報告書」入手! 「森喜朗」が代表理事「嘉納治五郎財団」の五輪買収「5億円」疑惑

国内 社会

  • ブックマーク

Advertisement

「決算報告書」に“寄付2億円”

 なお嘉納財団は資産や収支を一般には公開していないが、本誌は問題の12年から13年にかけての財団の収支が分かる決算報告書を独自に入手した。極めて興味深いのはそこに添付された〈平成25年度補正予算案〉と題する資料である。そもそも一般財団法人で補正予算を組むこと自体、異例のことだが、注目すべきは〈寄付金収入〉の欄。25年度予算案(補正前)では5千万円だったのが、25年度予算案(補正後)では、2億5千万円となっている。補正の前と後で寄付金が2億円も増額されているのだ。

「おそらくその2億円がセガサミーの里見さんが寄付したものでしょう。東京でオリンピックが開催されることが決まったのは13年9月。それまでにその2億円を使う予定があったからこそ、わざわざ補正予算を組んで急いで収入に入れ込んだ。この資料からはそんな推測が出来ます」(事情を知る関係者)

 嘉納財団の基本財産は300万円だという。そのうち75万円を「出資」しているのは東京都である。2月13日、嘉納財団側は東京都の小池知事に対して奇妙な依頼をしてきた。

「財団側は東京都に対し、『出資』から手を引くよう要求しているのです。おそらく財団側は今、焦っているのでしょう。週刊新潮の報道で里見さんから多額の寄付を受けていたことが表ざたになり、今後、都が『出資者』として財団のメインバンクに寄付金の使途の公開を求めた場合、それが『五輪買収』に使われたことが証明されてしまうかもしれませんから」

 財団が抱える闇の深さを物語る、実にきな臭い動きなのである。

次ページ:「第二の嘉納治五郎」

前へ 1 2 3 4 次へ

[3/4ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。