【新型コロナ】中国の感染症対策を「素晴らしい」と褒め称えるWHOの思惑

国際 中国 週刊新潮 2020年2月13日号掲載

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 封じ込めに失敗しながら、WHOを平伏させて「緊急事態宣言」を遅らせたと非難される習近平国家主席。そんな彼を、はたして「国賓」として迎えていいのか。

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 ウイルスを流出させた中国は、「一党独裁」の体制下で多くの死者と感染者を出し、もはや武漢は「無法地帯」と化している。

 もっと早くにWHO(世界保健機関)が「緊急事態宣言」を出していれば……。大混乱に陥った日本政府はもとより諸外国も、中国からの渡航者をいち早く制限できたという指摘は数知れない。

 事実、感染者が爆発的に増えて武漢が封鎖された1月23日の時点で、WHOは専門家を招集した緊急委員会を開いたものの、宣言は見送り。再び30日に開かれた会合でようやく宣言するに至ったのである。

 一連の対応を欧米メディアは痛烈に批判している。仏「ル・モンド」紙は、初回の委員会に参加した中国当局の人間が、宣言に大反対したとの内幕を報じた。

「WHOの対応は明らかに遅かったと思います」

 とは、国際医療福祉大学教授(感染症学)の松本哲哉氏だ。

「緊急事態宣言が出てしまえば、中国からのヒトとモノの移動はかなり制約され、経済的な影響は大きい。習主席からすれば絶対に宣言は出して欲しくない、そう思ったのでしょう。ですから、あれだけ感染者が増え、かつ世界各国に広がり始めた状況でWHOが宣言を見送ったのは、中国への配慮があったと思います。しかも、WHOのトップであるテドロス事務局長は、緊急事態の宣言を発表した会見で、中国の感染症対応を素晴らしいと褒め称えている。患者が減ったなどの結果を出しているのならまだしも、未だに増加している状態で中国を賛美するのはおかしなことです」

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