ダルビッシュ、前田健太、田中将大もメジャーリーグ「サイン盗み」被害者だった

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「八百長、ドーピングに次ぎ、メジャー史の大きな汚点となってしまいました」

 と大手紙メジャー担当記者が語るのは、海の向こうで大騒ぎとなっている“サイン盗み”事件のことだ。

「捕手のサインを盗み見て、打者に伝えるわけですが、アストロズは、外野に設置したカメラを解析するという方法で“盗んで”いた、と元同僚の投手が暴露しました。打者がユニホームの下に電子機器を隠していたなんて話も出ています」

 アストロズは2017年、ワールドシリーズを制覇している。このときの対戦相手はドジャースで、当時在籍していたダルビッシュ有は、2試合に登板。いずれも敗戦投手となったことから、さんざん叩かれた。リリーフの前田健太も、同点ホームランを打たれるなど“被害”を受けた。

「実は、当時も噂にはなっていました。アストロズの打者は、きわどいボールを悠然と見送ったり、躊躇せず踏み込んで打ったりしていたものですから」

 翌年、首謀者のコーチがレッドソックスの監督になると今度はレッドソックスがワールドシリーズを制した。

 そういえば昨年7月、ヤンキース田中将大が敵地レッドソックス戦で、自己ワーストとなる4回12失点で炎上した。あれも“盗み”のなせる業だったのか。

「盗まれた投手は“盗まれた”と勘付くらしいです。ただ、証拠がない。去年の春、高校野球でも疑惑が浮上しましたが、証拠がなくウヤムヤに終わりました」

 日本も、対岸の火事だなんて言ってられないわけだ。

「過去にダイエーに疑惑が持ち上がったことも。ハイテク機器があれば使いたくなるのが人情ですから」

 いずれ“打席に立つ前に審判がボディチェック”なんて時代が来るかも

週刊新潮 2020年2月6日号掲載

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