メーガン妃は偽善者……王室離脱を巡る英国大衆紙の“すごいタイトル”ベスト5

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英王室と大衆紙の密接な関係

 弟のヘンリー王子とメーガン妃がプライベートジェット、兄のウィリアム王子(37)とキャサリン妃(38)がLCC――とは見事な対比だが、前出の木村氏は「日本人が考える以上に、王室と大衆紙は密接な関係です」と指摘する。

「イギリスの王室は大衆紙の報道に神経を尖らせます。エリザベス女王(93)が起床して真っ先に目を通すのは大衆紙と言われているほどです。ダイアナ妃(1961~1997)の死後、王室は彼女に冷淡すぎると大衆紙が非難すると、エリザベス女王が異例の追悼の言葉を国民に向けて述べたこともありました。弟がプライベートジェットで大衆紙に叩かれたなら、兄はLCCに乗るところを大衆紙に撮影させる。王室のイメージが傷つかないよう、様々な配慮を行っていることが透けて見えます」

 ご存知の通り、イギリス王室は1月18日に声明を発表、ヘンリー王子夫妻が今春から王室の公務を行わず、王族の称号「ロイヤルハイネス(殿下・妃殿下)」を使用しないことになったと発表した。

 これを受けて時事通信は20日、「『女王の鉄拳』、英社会に衝撃 ヘンリー王子夫妻離脱」との記事を配信した。

《ヘンリー英王子夫妻が王室から事実上「離脱」することについて、英メディアは19日、「(エリザベス)女王が鉄拳を振り下ろした」(民放スカイニューズ)などと一斉に伝えた》

 ヘンリー夫妻は「半分は民間人、半分は王子と妃」という立場で今後も活動を続ける意向を示していた。だが女王は、メーガン妃もヘンリー王子も王族の称号は使用を控えるよう求め、女王の代理を2人は務められないと決めた。

 つまり「半官半民は無理です。完全な民間人になりなさい」と女王が夫婦に鉄拳を振り下ろしたと受け止められたわけだ。同じく、時事通信の記事から引用する。

《英メディアはこれについて、欧州連合(EU)強硬離脱とメーガン妃を掛けた「ハード・メグジット(強硬な王室離脱)」という造語で伝えた。

 大衆紙サンは「女王は王室や王子の地位を与えないと極めて明確にした。彼らはただのヘンリーとメーガンになる」とする専門家の話を紹介。ガーディアン紙は、米動画配信大手ネットフリックスが夫妻の起用に関心を示していると報じた》

 イギリスの大衆紙がメーガン妃に厳しい報道を続けてきたのはご存知の通りだ。しかしながら、日本人で記事の内容まで熟知している人は少ないだろう。そのため王室の離脱が取り沙汰されてから、大衆紙はメーガン妃とヘンリー王子をどう報道してきたかは興味のあるテーマだ。

 そこで木村氏に「大衆紙が報じた王室離脱に関する記事の見出しで、特に印象に残ったベスト5の作成」を依頼した。するとベスト5だけではなく、次点2本と番外1本も加わって完成となった。さっそくご紹介しよう。

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