メーガン妃は偽善者……王室離脱を巡る英国大衆紙の“すごいタイトル”ベスト5

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まず番外から第3位まで

◆番外
「THE FROWN」(しかめっ面の女王)[ザ・サン紙:1月11日]

「今、ネットフリックスでは『THE CROWN』というエリザベス女王を主人公にしたテレビドラマシリーズが大変な人気です。先日はシーズン4の制作が発表されました。この人気ドラマのタイトルである『ザ・クラウン』をもじって、サン紙は女王の顔写真の下に『ザ・フローウン』という見出しを付けたわけです。ヘンリー王子とメーガン妃の要求に女王が困ってしかめっ面。そんなニュアンスを紙面に滲ませました」(木村氏)

◆次点1
「HARRY UP AND GO」(急いでヘンリー王子は去っていく)[メトロ紙:1月10日]

「メトロは名前の通り、地下鉄の駅などで無料配布されているフリーペーパーです。ヘンリー王子の名前は英語で『Henry』と書かれますが、愛称が『Prince Harry』なのです。英語で『急げ』は『Hurry-Up』ですから、『ハリー王子がハリーアップ』というダジャレが成立しているわけです。メトロは王子が王室離脱を急いているようなイメージを見出しに込めたのでしょう」(同)

◆次点2
「GAME OVER」(ゲームオーバー)[メトロ紙:1月17日]

「1月8日にメーガン妃とヘンリー王子が王室離脱の可能性を示唆し、マスコミも世論も大騒ぎになりました。そんな中、ヘンリー王子は1月16日、バッキンガム宮殿でラグビーリーグの抽選会に出席します。既に自宅のスタッフは解雇されており、『離脱は現実のものになりつつある』との観測が強まっていました。こうした状況を踏まえ、メトロ紙は抽選会で撮影したヘンリー王子の写真を1面に掲載し、『ゲームオーバー』の見出しを付けたのです。『これが最後の公務になるかもしれない。もう終わりだ=ゲームオーバー』というわけです」(同)

◆第5位
「KEEP CALM & CURRY ON(註:原文ママ)」(普段通りに続けよう)[メトロ紙:1月16日]

「この日のメトロ紙は1面に兄のウィリアム王子とキャサリン妃が公務でカレーハウスを訪れた時の写真を掲載しました。ヘンリー王子とメーガン妃とは180度異なり、淡々と公務をこなしていると報じたわけです。見出しの『KEEP CALM』は『落ち着いて』という意味ですが、問題は『CURRY ON』です。本来なら『CARRY ON』で『続ける』という熟語になるのですが、夫妻がカレー屋を訪問したため、『CURRY』とダジャレで使ったわけです。ちなみにイギリスでカレーショップはありふれた飲食店で、大衆的で安価なことでも知られています。浪費家とされるメーガン妃を当てこする文脈も読み取ることができるでしょう」(同)

◆第4位
「Smiling in the face of a storm」(嵐に直面しながらも笑顔)/「MARKLE VS MARKLE」(マークル対マークル裁判)[デイリー・メール紙:1月15日]

「大衆紙デイリー・メールは15日の1面に、カナダに滞在中のメーガン妃が微笑を浮かべている写真を掲載しました。これに『嵐に直面しながらも笑顔』との見出しをつけたわけですが、意味に重点を置いて翻訳すると『英王室が嵐の中に巻き込まれているのにかかわらず笑顔を浮かべている』と彼女を皮肉る内容になっています。更にその下に『マークル対マークル裁判』の見出しが掲載されていますが、デイリー・メール紙はメーガン・マークル妃が父親のトーマス・マークル氏に書いた手紙を暴露し、妃から名誉毀損で訴訟を起こされています。この1面で『裁判で父親が重要証人になる』と報じ、離婚裁判を描いた名作映画『クレイマー、クレイマー(原題:Kramer vs. Kramer)』(1979年)のタイトルをもじって見出しにしました」

◆第3位
「MEGXIT」(メーガン妃による王室離脱)[ザ・サン紙:1月9日]

「『Megxit(メグジット)』は日本でも報じられているようですが、この造語を生んだのが大衆紙のサンでした。英国は『British』で、出口は『exit』ですから、『イギリスのEU離脱』を『Brexit』という造語で表現しました。『MEGXIT』も同じ理屈で、メーガン妃の『Meghan』と『exit』を合体させて『Megxit』という言葉を作ったわけです」(同)

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