ゴーンが展開する“反日” 検察は取り調べの録音録画を全世界に公開せよ

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損なわれる国益

 ゴーンに“開幕ダッシュ”を許した理由について、先の若狭氏は、

「検察はかねて『語らないこと』を美学としてきたわけですが、日本の国益が損なわれたらどう責任を取るのか。語らなければ国益はどんどん損なわれていきます。ゴーンは今後も発信を進めていくでしょうし、結果として、日本の裁判はメチャクチャだと世界に広がります。一般の事件とは次元が違って重大危機なんだから発信しないとダメ。そのひとつが録音録画を公開することです。英語でやっていて、通訳人もいたわけだから公開に支障はない。もともと自白なんて取れないということでやっていたはずですから自白を迫るようなこともなかったはずです。録音録画を出せばよいのです」

 村木事件での蹉跌から導入された取り調べの録音録画。論より証拠、“ゴーンよりデータ”と訴えるべきだ。

週刊新潮 2020年1月23日号掲載

特集「『ゴーンvs.日本』九つの大罪」より

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