デーブ・スペクターが日本で見つけた飲食店 美味しいNIPPON

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 好きな飲食店や好物の話を聞けば、その人の人となりが解るというもの。ゆえに「名は体を表す」ならぬ、「食は体を表す」なのである 。この企画では、外国籍の著名人の方々にご登場頂き、行きつけのお店をご紹介してもらいます! 意外なお店のチョイスに驚くこと必至! 彼らの食に対する感性と経験が垣間見えちゃうんです。第22回は、デーブ・スペクターさん。今回は「Bubby's New York ARK Hills」に伺いました!!

 自身のことをツイッターで、“自称外人”と紹介するデーブ・スペクターさん。ご出身はどちらでしたっけ?

「僕はね、埼玉県上尾市上尾市立第2小学校出身……じゃなくてアメリカのイリノイ州シカゴ出身ですよ!」

 TV出演に会社経営にと多忙を極めるデーブさんの偏愛店は、港区赤坂にある「Bubby's New York ARK Hills」だ。

「Bubby'sとは、おばあちゃんの味の意味。その名の通り、アメリカの家庭料理が味わえるお店です。ここは、本店があるニューヨークの雰囲気でとってもいい! たぶん、どこかにピースの綾部君が座ってるんじゃないかな(笑)」

 アメリカ料理と聞くと、どうしても高カロリーでジャンクな食べ物を想像するけれど、

「それは思い込みですよ。このお店は、一部食材を契約農家から仕入れるなど、材料にかなりこだわっている。料理もユニークなものからオーソドックスなものまであり、どれも美味しい。それでいて金額も高くないしね。お店が入っているビルも、新潮社と違って新しいビルだし(笑)。もう100点満点! BINGO!」

 デーブさんが上智大学の留学生として来日した頃、故郷を感じられる料理を出す店はほとんどなく、せいぜいがホテルのコーヒーショップくらいだったそう。

「貧乏学生だったからそんなところに頻繁には行けない。駅の立ち食いソバや即席麺をよく食べていましたよ。そんな中、たまに行く中華屋のチキンライスが嬉しくてね。アメリカを感じられるケチャップを使う料理だったからさ(笑)」

 シカゴやニューヨークなど、アメリカの都会の味といえばデリカテッセン。その味がずっと恋しかったデーブさんは、このお店が開店したときには大喜びした。

「日本でこうした本格的なデリのお店は初めてじゃないかな。特にこのパイだよね。Bubby'sの原点でもあるんだけれど、これを食べるだけでも、ここに来る価値がある。見た目とは違って、ほのかな甘みが懐かしくて嬉しいね」

 サラダからデザートまで数種の料理を堪能したデーブさんにどれがお気に入りだったか聞くと、

「エッグベネディクトがおいしかったね。卵がトロトロで、黄身といつまでも、って感じ(笑)」

 大好きな故郷の料理を前に、ノリノリでジョークを飛ばしていました。

週刊新潮 2020年1月2・9日号掲載

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