白石麻衣卒業、「モー娘。」「AKB」“絶対エース”卒業で占う「乃木坂46」の今後

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ゴマキ、あっちゃんは

「絶対エース」と呼ばれた白石が卒業を発表した乃木坂だが、かつての「国民的アイドルグループ」は絶対エース卒業後、どう“潮目”が変わったのだろうか。 「当時、ほぼ連日のように取材があって、いつもトップ記事。ところが、いつの間にかすっかり勢いがなくなってしまい、気付いたらAKBにとって代わられていた」

 ベテラン芸能記者は、音楽プロデューサー・つんく♂(51)のプロデュースで1998年にメジャーデビューしたモーニング娘。(通称・モー娘。)について、こう振り返る。

 そのモー娘。に、デビュー翌年に加入して絶対エースに成り上がったのがゴマキこと後藤真希(34)だった。

 ヤンキーあがりらしい金髪のビジュアルが衝撃的だった後藤だが、加入前のシングル「ふるさと」(99年7月)の売上げは17万枚。ところが、後藤をセンターに据えた「LOVEマシーン」(同年9月)はいきなり歴代のグループ史上最多となる164万枚を記録。続く「恋のダンスサイト」(00年1月)、「ハッピーサマーウェディング」(同5月)まで3連続でミリオンを達成したが、そこが絶頂期だった。

 後藤は17歳の誕生日を迎えた02年9月23日にグループを卒業。卒業前のラストシングル「Do it! Now」(02年7月)は31万枚を売上げたが、卒業後の初シングル「ここにいるぜぇ!」(同10月)は23万枚にダウン。

 その後、メンバーの脱退・卒業&加入が相次いだためファン離れが加速。04年ごろからはシングルの売上げが10万枚を割るようになり、98年から続いた紅白の連続出場記録は07年で途切れた。

 その後、パフォーマンスのレベルの高さは評価されているものの、昨年までに紅白返り咲きは果たしていない。

 モー娘。ラスト紅白の前年06年にシングル「桜の花びらたち」でデビューしたのが「会いに行けるアイドル」がコンセプトのAKB48だった。 

 05年、東京・秋葉原に専用劇場をオープンしてそこでパフォーマンスを披露し、終演後のお見送りなどのファンサービスも敢行した。

 シングルに握手会券を付けるという画期的な商法もあり、ファンの購買意欲をあおりどんどん売り上げを伸ばした。

 また同じビジネスモデルの「48グループ」と呼ばれるSKE48、HKT48ら姉妹グループも誕生。毎年恒例の「総選挙」と「じゃんけん大会」の特典でもいっそうファンの購買意欲をあおり、ついに18枚目のシングル「Beginner」(10年10月)で初ミリオンを達成すると、その後、ミリオンを連発した。

 そんなAKBの絶対エースが09年の第1回総選挙の覇者・前田敦子(28)だったが、12年8月にグループを卒業した。

 その後、大島優子(31)ら「神7」と呼ばれる人気メンバーも続々と卒業。昨年4月にHKTを卒業した指原莉乃(27)は総選挙で3連覇、4度のVを達成するも絶対エースと呼べる存在にはなれなかった。

 CDの売上げこそ落ちていないものの、前述したように坂道の台頭や世間的に知名度のないメンバーの割合が増えたこともありすっかり失速。昨年9月には唯一の地上波冠番組を失ってしまったのだ。

 さて、白石の卒業後、乃木坂の“潮目”はどう変わるのだろうか。

「昨年のレコード大賞、大賞候補に坂道3組が入ったが、秋元氏は日向をプッシュしたという情報がある。乃木坂の若手メンバーたちも徐々に人気はアップしているが、ビジュアルは同レベルでもメンバーのトークスキルは明らかに日向坂が上。近い将来、乃木坂はその座を脅かされることになりそうだ」(音楽業界関係者)

 どうやら、「国民的アイドルグループ」となり得るのはたった1組だけのようだ。

週刊新潮WEB取材班

2020年1月11日掲載

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