米国vsイラン戦争回避の出来レース、2つの国が絶対口を出しては言えない本音とは

国際 2020年1月11日掲載

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これで“手打ち”!?

 1月8日、ニューズウィーク日本版は公式サイトに「イラン戦争間近? アメリカで『#第三次大戦』がトレンド入り、若者は徴兵パニック」の記事を掲載した。ウェスリー・ドカリー氏の署名記事で、日本版サイトはその翻訳を掲載した。

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 午後2時15分に公開された記事の冒頭部分をご紹介しよう。

《米軍が1月3日、ドローン攻撃でイラン革命防衛隊の司令官カセム・スレイマニ(註:日本メディアの多くは「ソレイマニ」と表記)を殺害すると、アメリカのSNSは大騒ぎとなり、ツイッターでは「第三次大戦(WWIII)」がトレンド入りした。アメリカがイランとの戦争に踏み切れば、徴兵が始まるのではないかという不安の声も多く上がっている》(註:デイリー新潮の表記法に合わせて引用した。以下同)

 ここで改めてソレイマニ司令官の殺害を報じた記事を確認しておこう。共同通信は1月3日、「米、イラン精鋭司令官を殺害 トランプ氏が指示、ヘリで攻撃」と報じた。

《米国防総省は2日夜、トランプ大統領の指示を受け、イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官を殺害したと発表した。国営イラン放送も、イラクの首都バグダッドの国際空港で米国のヘリコプター攻撃により殺害されたと確認。イラン側の報復は必至で、中東情勢がさらに緊迫化する恐れがある》

 そしてイランが攻撃を開始。テレ朝NEWSは1月8日、「【報ステ】イラン報復 アメリカ軍記事にミサイル」の記事を掲載した。

《報復を宣言していたイランが日本時間8日午前7時半ごろ、イラクにあるアメリカ軍基地をミサイルで攻撃した》

 この攻撃については後で詳しく見るが、イランが報復を行い、同じ日の午後にニューズウィーク日本版が「第三次世界大戦」の記事を掲載したわけだ。

 報復が報復を呼ぶ最悪の展開を想像した方は、この頃なら決して少なくなかっただろう。しかしながら、ニューズウィーク日本版の記事がアップされてから約45分後、午後3時に日テレNEWS24は「イラン外相『戦争は望んでいない』」の記事を掲載した。

《イランが、アメリカ軍が駐留するイラクの基地を攻撃したことについて、イランのザリフ外相は8日、「攻撃は終わった。戦争は望んでいない」などとして、あくまで自衛のための報復であることを強調した》

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