巨人「原監督」に暗雲、FA戦線で惨敗、ブレブレの補強戦略に大物OBが苦言

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高すぎる平均年齢

 来季の巨人はどうなってしまうのか。前出の篠塚氏は以下のように指摘する。

「全体的にレギュラーの平均年齢が高すぎますね。大黒柱であるショートの坂本勇人もすでに30歳を過ぎているし、要となるセンターラインの捕手と二塁手のレギュラーが固定できていない。守備面で大きな不安を残しています。吉川尚輝をセカンドで固定できれば、坂本勇人と丸佳浩でセンターラインを盤石にできるのですが、吉川の腰の状態が想像以上に悪いらしく、セカンドでの起用には疑問符がつきます。このため、FAで内野ならどこでも守れる鈴木大地がどうしてもほしかったはずですが……来季も調子の良い選手を使い回す方法しかないでしょう」

 その一方で、巨人は外国人補強を進めている。ゲレーロやビヤヌエバ、クック、ヤングマンなどを次々に切り、メジャー通算1312安打のパーラや韓国・SKの投手だったサンチェスを獲得するなど、戦力を入れ替えている。

「(主力だった外国人選手を)すべてクビにしたのは驚きました。新外国人選手は開幕してみないと、実力を発揮できるか、本当にわからない。キャンプやオープン戦で調子がよくても、シーズンに入るとまったく結果が出ないことが多いですよね。その逆もありますが、過度な期待を持つのは危険です」(同)

 今季5年ぶりのセ・リーグ制覇を達成したとはいえ、日本シリーズでソフトバンクに4連敗を食らい、屈辱にまみれた巨人。来季は、勝ち頭だった山口俊がメジャー挑戦でチームを抜けるなど、不安材料が多い。原監督は、球界改革の提言に熱心になるより、自軍の戦力を固めることに集中したほうがいいのではないだろうか。

週刊新潮WEB取材班

2019年12月15日掲載

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