欧米でお片付け「こんまり商法」に逆風…公式ショップの商品が高すぎで“ときめかない”

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音叉に「ドン引き」

『ザ・ガーディアン』が噛みつくのは、「音叉」と「クリスタル」のセット。お値段75ドル(約8100円)のこちらは、先の近藤氏インタビューによれば〈鳴らすことで、家の中の周波数が振動〉し、〈私のエネルギーを明確にする〉シロモノだそうだ。これを11月19日付の『ザ・ガーディアン』の記事で〈世界で最も不要なもの〉と酷評されたのだ。

「11月27日付『CNN』でも音叉は紹介されていて、実際に購入した記者は、クリスタルを叩いた音を『ドン引き』と評しています。使い始めて数日で、音叉にあちこち凹みができたそう。そして、アマゾンで同じ周波数の音叉が15ドル(約1600円)、同じサイズのクリスタルが6・75ドル(約750円)で販売されているのを見付けたとき『さらに引いた』そうです」(関氏)

 そこは世界で名の通った「こんまり」ブランドで売るわけである。多少のプレミアが付いてもよさそうな気もするが……。

ブームになったゆえの、“反こんまり”が起きているということなのか。大手女性誌の『ELLE』は、11月29日に『散らかったベッドルーム(の写真)が、インスタグラムをまた楽しくするかも?』という記事を配信しているし、『デイリー・メール』オンライン版では、『ELLE』の記事を受けて“汚部屋”をSNSに投稿するインフルエンサーたちを紹介。“こんまりメソッドで一度はすっきりしても、その状態を維持するのは無理だ”とか、“そもそもリアルじゃない”といった声を紹介している。

「12月ということで、こんまりメソッドを取得したトレーナーたちが、新年をスッキリ始めるための方法を伝授するワークショップを各地で開催しています。無料のものから、2時間10ドル、90分を3回で150ドルなど、参加費はまちまちですが。彼女の人気に翳りが見えるというよりは、『こんまりメソッド』が世界に広がっていっているゆえに、様々な声が出始めたということでしょう」

週刊新潮WEB取材班

2019年12月12日掲載

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