「山尾志桜里」が地元を放置で連合愛知が呆れ顔 例の男と“二人の世界”に浸る日々

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“諫言”にも耳を傾けず

 何度も、何度も画面を下にスクロールさせると、地元活動に関する記事がやっと出てきた。日付は8月24日、選挙区の東郷町で開催された平和記念式典に参列したという内容だった。

 これがどれだけ珍しいことか、立憲民主党の国会議員が運営している、他のフェイスブックと比較してみよう。まずは枝野幸男代表(55)だ。

 枝野代表は山尾議員と対照的で、フェイスブックはあまり更新していない。最新記事は何と17年10月21日、第48回衆議院議員総選挙の投票日前日というものだ。記事の書き出しは「大宮で街頭からの選挙運動を締めさせていただきました」となっている。枝野代表の選挙区は埼玉5区。当然ながら大宮区は入っている。

 もっと更新に熱心な立憲民主党の議員として、最高顧問を務める海江田万里議員(70)を見てみよう。ちなみにフォロー数も、山尾議員の約1万5000人に対し海江田議員も約1万人と、規模も似ている。

 11月29日に掲載された記事の1本は、桜を見る会の問題点を指摘したり、日本銀行の黒田東彦総裁(75)に質問を行ったりしたという報告だった。

 27日は党の税制調査会、羽田空港の新飛行ルート問題の懇親会について触れた。ここまでは国政レベルの投稿ばかりだったが、26日には地元の東京1区で開いた「秋の学習会&国政報告のつどい」についてレポートした。

 23日には港区内で餅つき大会に参加した様子が写真と共に掲載。19日には港区老人クラブ連合会主催の第43回芸能大会で挨拶、17日には新宿区の鶴巻南公園で行われた新宿民商・土建まつりに参加して挨拶――という具合だ。

 これこそが普通の国会議員であり、だからこそ山尾議員の“特異性”が浮かび上がるわけだ。愛知県の政界関係者も呆れた顔で言う。

「山尾さんは今年春の統一地方選でも、一切、手伝おうとしませんでした。地元の連合も業を煮やし、ご本人の耳に“諫言(かんげん)”が届くように動いたのです。しかし、それでも全く意に介さないようです。彼女は『地元に戻らず、新しい選挙のやり方を模索する』と考えているそうです」

 改めて振り返ってみれば、山尾議員は東大法学部を卒業し、02年に司法試験に合格。04年に検察官に任官した。法曹家としての自負もあるのだろう、フェイスブックを見ていると改憲問題には並々ならぬ意欲を抱いていることが分かる。

 だが、立憲民主党は改憲論議には慎重な姿勢を示している。そのため彼女が党内で浮いた存在になっているという。

 まず昨年8月に山尾議員は『立憲的改憲──憲法をリベラルに考える7つの対論』(ちくま新書)を上梓。今年8月には時事通信のインタビューに応じ、「野党も建設的提案を=山尾志桜里立憲民主憲法調査会事務局長-改憲論議を問う」の記事が配信された。

 この中で山尾議員は《法案審査と違い憲法改正については最後に国民投票がある。野党は自ら建設的な提案をしていくことで、国民に論点を提示し、議論をリードしていくべきだ》と訴えた。

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