「女の子を殺すつもりだった」犯行2分後の異様な映像! 青森の14歳少年A「家族の肖像」

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口を噤む父親

「殺すつもりだった」

「誰でもよかった」

 取調べにそう供述しているというA。一体、どのような家庭環境で育ったのか。

 Aの自宅はこぎれいな2階建ての一軒家。屋根にはソーラーパネルが設置され、玄関先の植え込みはきちんと手入れされている。自宅の謄本からは、Aの両親が十数年前に約3千万円のローンを組んで新築したことが確認できる。

「あそこの家族は仲良さそうに見えたよ。家の前でバーベキューやったりしてさ。確か、中学生の男の子と、小学校3~4年の男の子、小学校1年生くらいの男の子の3人兄弟だったと思う」(近隣住民)

 Aは中学ではバレーボール部に所属しているが、

「彼は土日になると、近くの駐車場でお父さんとバスケとかサッカーをやってたな。時には下の子たちや奥さんまで混じってね。両親ともに働いていて、それぞれ国産車に乗ってる。で、いつも朝早く出ていってしまうから、あんまり見かけないね」(同)

 この近隣住民は、Aの父親の仕事について、「病院関係」だと聞いたという。Aの父親のものと思しきSNSを確認すると、東北地方の医療福祉関係の専門学校の臨床工学科を出たとある。

 別の近隣住民の話。

「そういえば以前、下の2人の子たちが小学校から帰ってきたのに家に入らず、家の前で親の帰りを待っているところを見かけたことがある。それも1回や2回じゃなく、何回も。時間は午後2時~3時。2人の子がじゃれあったりして遊んでいるところに母親が車で帰ってきて、一緒に家に入るんだ。子どもにカギを持たせてなかったのかな」

 今年の夏にはAが家の裏手で草むしりしているのを目撃したという。

「タオルを頭に巻いていてね。私が“こんにちは”って声をかけたら“こんにちは”と返事してくれた。いい子だと思っていたんだけど……」(同)

 Aが逮捕された4日後、自宅のインターフォンを押すと父親らしき人物が出た。話を聞きたい旨を伝えたが、

「すいません。まだ……」

 と口を噤むのみ。か細く、消え入るような声だった。

週刊新潮 2019年11月28日号掲載

特集「『女の子を殺すつもりだった』 犯行2分後の異様な映像! 青森の14歳少年A『家族の肖像』」より

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