斎藤佑樹 二年連続「0勝」で本人はクビ覚悟…それでも“残留”することになった理由

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来季復活は

 一方、母校・早稲田実業のOBからはこんな期待もあるという。
 
「早稲田実業が部員の不祥事で、来年のセンバツ出場をかえた秋季大会の出場を辞退したのですが、日本ハムには同校OBも多く、“復活”に向けて責任や役割も大きくなりました。荒木監督、斎藤、そして清宮幸太郎が、スクラムを組んで『早実魂ここにあり』を、日本ハムからアピールしたい。ソフトバンクの王貞治会長をはじめ、早実OBはNPBにかなりいて、野球界全体のイメージアップのためにも重要なこと。その旗振り役として、ハンカチ王子の復活が期待されています」(前出の担当記者)

 さて、斎藤は、来季復活できるのだろうか。 元横浜監督で、野球解説者・権藤博氏はこう見ている。

「斎藤の大きな武器はスライダー。この球がズバ抜けていいので、他の球が悪くても打者を抑えることができました。ただし、それもマウンド上での自信があればこそ。今の斎藤は自信を失っていて、スライダーが悪くなっている。(先発や中継ぎにこだわらず)様々な状況で投げて抑えることで、自信を取り戻せば、可能性はあります」

 今季の斎藤は一軍どころか、二軍でもわずか18試合の登板で、4勝2敗、防御率3.49とパッとしない。いよいよ節目となるプロ10年目。まさに崖っぷち……いやこれが何度目の正念場か。それでも目が離せないのは、やはり、“甲子園のスター”斎藤佑樹だから、だろうか。

週刊新潮WEB取材班

2019年11月18日掲載

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