統括部長から「草刈り係」に降格させられた53歳男性の悲痛パワハラ告発

国内 社会 週刊新潮 2019年10月3日号掲載

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 有無を言わさぬ転勤や、縁もゆかりもない子会社への出向、果ては、窓ひとつない「追い出し部屋」に飛ばされる――。会社組織に生きる中高年にとってパワハラ人事は決して他人事ではあるまい。だが、ここで紹介する「元部長」に下されたのは俄かに信じ難い辞令。彼の異動先はなんと「草刈り係」だった。

「正直なところ、営業成績は悪くなかったと思います。社長からも“何億円も会社にもたらしてくれてる。君がトップや”と褒められてましたから。それなのにこの仕打ちですから……」

 そう言って肩を落とすのは、高橋陽介さん(53)=仮名=である。

 彼はもともと兵庫県内でスナックを営んでおり、そこに客として通っていたのが神戸市に本店を置く太陽光発電設備会社「Qvou(キューボー)」の社員だった。その社員が「人手が足りない」と漏らしたことがきっかけで、高橋さんは2015年頃から太陽光パネルを運ぶ仕事の手伝いを始める。

「そのうちに社長とも知り合って“僕のこと、つこうてくれませんか”と持ちかけたら、すんなりと話がまとまった。それでキューボーに正社員として雇われることになったんです」

 入社後、高橋さんは一貫して用地の買取営業に携わってきた。彼が入社して以降、会社は大きく売り上げを伸ばし、まもなく営業職の「統括部長」に就任。社長の著作でも高橋さんは写真入りで紹介されている。

 だが、「社長の意向で給料の額がころころ変わる」ことに不満を抱いた彼は、昨年6月に労働組合を結成。そこから風向きが一変する。

「会社から営業車にドライブレコーダーを付けろと言われ、組合として“そこまで情報収集する必要はないだろう”と反発しました。すると、8月にメンテナンス事業部に異動させられた。社長には“これから毎日、草刈りや”と言われました」

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