木村拓哉、新ドラマでシェフ役 これまで演じた職業は23 ベスト&ワースト3を発表

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ベスト3は、こんな顔ぶれ

◇ベスト第3位「CHANGE」(最高視聴率:27・4%)総理大臣・朝倉啓太

 数あるキムタクドラマの中でも、最もリアリティの低い役でしょう。「35歳で憲政史上最年少の内閣総理大臣に就任した」元小学校教師。現実のモデルも存在するはずがありません。

 そんな滅茶苦茶な役だからこそ、木村くんとの相性は良かったと思います。実際、木村くんが政治家に転身すれば、首相になるのは間違いない(笑)。一本調子のキムタク演技が、首相という役柄に不思議な説得力を与えました。キムタクドラマ史上、最も愛すべきキャラクターだと思います。

◇ベスト第2位「ロングバケーション」(最高視聴率:36・7%)ピアニスト・瀬名秀俊

 もし何かの機会があったら、ぜひ見返してください。今でも素晴らしいドラマだと再認識され、驚かれると思います。本当に昔のテレビドラマはレベルが高かったんですね。

 どうして木村くんが日本屈指のスターになったのか、その理由もこのドラマが説明してくれます。素晴らしい脚本と演出で、木村くんが光り輝いています。

 役どころは、意外に大胆です。一般的にはピアニストと書かれます。それは事実ですが、華麗な要素は全くありません。大学院入試に失敗し、ピアノ塾の講師で生計を立てている。そんな境遇に、誰よりも自分が納得していない。そんな役です。

 陽の当たらない場所で、くすぶっている。鬱屈とした感情を内面で抱えていますが、表面はクール。毎日を全力で、真っ正直に生きます。“バブリーな月9ドラマ”と誤解している人も多いと思いますが、実は大人のほうが楽しめるドラマです。

 そもそもSMAPの魅力って、「努力は報われる」というメッセージ性だと思うんです。彼らの歌やダンスは最初から上手かったわけではない。文字通り猛練習で成長しました。魅力が花開いたコントやMCの才能も、最初から持っていたわけではない。スタッフさんたちと一致団結して何度もリハーサルを重ねて、生み出したものでしょう。

 瀬名秀俊にも、そういう真面目さやストイックさがあります。SMAP精神を体現しているキャラクターだと思います。だからこそ、私たちをいつまでも感動させてくれるんです。

◇ベスト第1位「Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜」(最高視聴率:41・3%)美容師・沖島柊二

 はまり役と言えば、これ以上のものはないでしょう。“カッコいいキムタク”の最高傑作だと思います。もうひたすらにカッコいい。あの頃の木村くんに、美容師という職業はぴったりでしょう。職業の選択が完璧でした。

 ただ、単にカッコいいだけの主人公ではないことは、特筆すべきことだと思います。男性の持つ性欲みたいなものも、しっかりと描かれている。リアリティも充分で、現実にいそうだけど、やっぱり存在するはずもないイケメン。そのバランスが抜群ですね。

週刊新潮WEB取材班

2019年10月6日掲載

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