米海軍が「UFO動画」を本物と認定 矢追純一氏はこのニュースをどう読んだか

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国防総省が調査

 CNNは9月18日、「The US Navy just confirmed these UFO videos are the real deal」と報道した。記事は世界各国に伝えられ、たちまち話題を呼んだ。

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 日本でも「未確認飛行物体の目撃報告、米海軍が『本物』と確認」と翻訳したCNN日本語版の記事が、翌19日にネット上でアップされた。

 もっとも、このニュースは数年前から、CNNだけでなく、ニューヨーク・タイムズやニューズウィークも競うように報じてきたものだ。

 いずれも、アメリカ政府がUFO調査を極秘裏に続けていたことをスクープしたものだった。そのため、CNNの「米海軍が『本物』」の記事は続報の体裁となっており、これまでの推移は省略されている。これを初めて読む日本人にとっては、なかなか分かりにくい。

 そこで、経緯をしっかりと説明している産経新聞の記事をご紹介しよう。19日にアップされた「米海軍、UFO映像『本物』認める 米報道」の要点は以下の通りだ。(註:記事は電子版、引用部分はデイリー新潮の表記法に合わせた、以下同)

◇CNNの取材に対し米海軍は、UFOの可能性があるとされた映像について、「本物」と分類していることを認めた。

◇「本物」と分類された映像は2004年と15年、パイロットの訓練中などに撮影された3本。軍の機密指定が解除され、17年から18年にかけて公開されていた。

◇アメリカのメディアによると、米国防総省は07年以降、UFOの目撃情報を秘密裏に調査する専門チームを設置。12年まで調査が行われ、予算として約23億7000万円が投じられた。

 念のために言っておくと、UFO(Unidentified Flying Object)とは「未確認飛行物体」の意味だ。決して「宇宙人が操縦する飛行物体」ではない。

 つまりアメリカの海軍がCNNの取材に対して認めたのは、「動画に合成や加工された形跡はありませんでした」という意味での“本物”であって、「確かに宇宙人が操縦しています」ということではない。

 とはいえ、「巨大メディアCNNの取材とはいえ、なぜ今、アメリカ海軍が『動画は本物だ』と認めたのか?」といった疑問が浮かび上がる。

 そこで、日本テレビの社員ディレクターとしてUFO特番の制作で名を馳せた、矢追純一氏(84)に話を聞いた。

 少なくとも40代以上なら、矢追氏の手がけた番組を夢中で視聴した方も多いだろう。氏の公式サイトには、これまでに手がけたテレビ作品の一覧がまとめられている。

「CIAついにUFOの真実を公表!米空軍は、墜落円盤と宇宙人の死体を隠している?!」、「現地取材特報第2段 UFO墜落!宇宙人の死体が回収された?!」――こんなタイトルに、感慨を覚える方もいるはずだ。

 現在も「ジャーナリスト」の肩書で、著作を上梓し、講演会で全国を飛びまわる。84歳とはいえ、現役の若々しさだ。

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