「すぐに検索」やめてみる、「ナビ」になるべく頼らない…スマホ認知症を防ぐ10の心得

ライフ 週刊新潮 2019年8月15・22日号掲載

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「スマホ」が危ない! 高齢者と子どもを蝕む「脳の病」(2/2)

 スマートフォンの使用がもたらす脳過労によって、記憶力の低下をはじめ脳に異変を訴える人が続出している。その影響は深刻で、理性を失い日常生活に支障を来たす者までいるのだ。

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 日本精神神経学会認定専門医で成城墨岡クリニック院長の墨岡孝氏によれば、

「5年ほど前から、当院に『スマホ依存』で来られる患者さんが増えています。それまで初診なら月数人くらいだったのが、今では月15人ほどの患者さんが来院します。中高生だと1日8時間以上オンライン上で仲間とチャットをしながらゲームをしてしまい、進級や進学が危うくなって両親が相談に来る方が目立ちますが、最近は中高年も同様のケースでやって来るんです」

 スマホによってSNSやゲームをいつでもどこでも出来るようになり、依存症になる患者が増えたという。

 その実態を墨岡氏が語る。

「スマホゲームにハマったサラリーマンが、銀行のカードローンなどで300万円も課金をして家計が破綻したり、既婚者の男性が、刺激を求めて異性と出会えるマッチングアプリにのめり込んでしまい来院したこともあります。決して皆さんズボラでだらしないというわけでなく、むしろ几帳面で真面目な方なんですが、リアルな世界では友人が少なく自己表現が苦手な人が多い。ストレスの溜まる現実より、バーチャルな世界での繋がりに魅力を感じてしまったのでしょう」

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