島田紳助「親と子のケンカに弁護士が入ったらアカン!」宮迫・田村造反劇への悲憤

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揉める話ではなかった

 俺らも若いころは先輩から頼まれて直の仕事に行くことあったで、いくらでも。20歳ぐらいのときには、さんま(明石家さんま)と2人で1万の営業でよく地方に行った。けど、それも若いうちだけや。アイツらクラスになったら、気軽に行ったらあかん。ギャラが何十万、何百万ってなったら、そらもう会社の商品を勝手に売って稼いでるようなもんや。そこは守らなあかん。それに宮迫は金に困ってなかったやろ。この前、宮迫に会ったときにギャラの額、聞いたもん。“お前だいたいこれぐらいもろとるやろ?”“いやいや、なんで知ってるんですか”“そんなもん分かるよ”ってな。額は言えへんよ。けど、ちゃんともろてんのや。その収入を棒に振ってまで、ムキになる必要はなかったんちゃうかな。会社に会見させてもらえなかったことが悔しかったんは分かる。でも今度の一件は、本来なら、吉本と揉めるような話ではなかったと思うねん。

 大崎さん(「吉本興業ホールディングス」大崎洋会長)や岡本さんにとって、2人は我が子のようなもんやし金の卵でもある。そんな2人を嵌(は)めようなんて思うわけないやんか。会社側が「静観する」と言ったというけど、それは、お前ら会見すんなって意味やない。

 俺に言わせれば、“いったん様子を見て、世の中の流れを見よう”ということやったんやないかな。いま会見を開くとトラブルが大きくなるかもしれん。それより、収まったときに収まった程度の会見を開けばええと判断した。ほっとこういうことではないはずや。

 でも、2人はそこでパニックになってしまったんやな。これは顔にできたニキビと一緒や。他人のニキビなんて誰も気にしてへんし、気にも留めていない。自分だけ“なんとかせなあかん”とあくせくしたわけや。

 今回の件は、詐欺被害に遭った方々に申し訳ないのはもちろんやけど、それ以外のところで、世間の人のなかに本気で怒ったり、本気であいつらを潰そうなんて思っている人おらへんやん。結局、面白がって見ているだけやから。

 たしかに、宮迫にも亮にも非はある。それでも、行った先に事件に関わった人物がいたというだけで、アイツらが犯罪に手を染めたわけやない。だからきちんと事実を喋って、お金を返して、ひたすら低頭して謝って。あとはみんなの判断を待てばよかった。それやったら謹慎して戻れる。なのにどうして、会社を悪く言って自ら退路を断つようなことしてしまったんかな。

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