雅子皇后の好調を支える「名女官長」と「上皇后さまからの解放」

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雅子皇后に復権をもたらした5つの僥倖(2/2)

 雅子皇后の昨今のご様子について、「ここまで好調が続くとは……」と話すのは、宮内庁担当記者。ご即位から2カ月余り、堂々と“復権”を果たされた裏には、五つの“僥倖”があった。「自信のご回復」「メディアからの“称賛”」そして世間の目が「秋篠宮家問題」に注がれたことでの、重圧からの解放……。だが懸念の声も聞こえてくるのだ。

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 現在の侍従職は、平成の東宮職から持ち上りの職員が多く、御代替わりに際しては、

〈自分たちが新しい天皇皇后両陛下を支える〉

 という意気込みに満ちていたというのだ。

「皇后陛下のご体調が現在、順調なのは侍従職の“シフト”も大きいでしょう」

 とは、さる宮内庁関係者。

「職員らはこれまで、ご公務への出席を妨げてきた、皇后陛下の“ご体調の波”を幾度となく目の当たりにしてきました。ご快復気味だからといって安心は禁物で、今回も慎重にご体調を見極めています。だから日程もご無理のないよう、例えば愛知の植樹祭も上皇ご夫妻の時は2泊3日だったところ、1泊2日に短縮するなどの工夫を凝らしている。そして、お世話係のトップである西宮幸子女官長の存在が大きい。彼女自身が外交官の妻だったこともあってお話も合うようで、4年前に東宮女官長に就任して以降、皇后陛下とは良好な関係を築いてきた。かつて東宮職から側近が相次いで離任する事態が起きましたが、そうした中で彼女は厚い信頼を得てきたのです」

 この関係者が続けて、

「ご体調のサポートにはご家族の存在も欠かせません。陛下はつねに皇后陛下を気遣われ、2月のお誕生日会見でも『何かいい取組に将来出会うことができれば、私も大変うれしく思います』と述べられていた。そのお姿は変わらず、6月6日に皇后陛下が、上皇后さまから引き継がれた養蚕の作業ご視察のため紅葉山御養蚕所を訪ねられた際も、陛下がご一緒だった。『大切なお仕事は2人で』とのご意思を強く感じたものです」

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