雅子皇后の好調を支える「名女官長」と「上皇后さまからの解放」

国内 社会 週刊新潮 2019年7月25日号掲載

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おことばの“ずれ”が

 名女官長と陛下によるサポートを四つ目の“僥倖”とするなら、五つ目は雅子皇后にとって峻厳な“ハードル”でもあった上皇后さまの存在だと明かすのは、古参の宮内庁職員である。

「美智子さまはひたすらご病気の雅子さまを慮(おもんぱか)って励ましてこられましたが、それが時に誤ったメッセージとして伝わることがありました。完璧な形でご公務にあたられるそのお姿は、療養中の雅子さまにとって決して身近ではなく、お手本にすればかえってご自身へのプレッシャーを増すことになりかねませんでした」

 実際に“ずれ”が生じて、

「雅子さまがご公務に備えてご体調を整えておられる時、御所から美智子さまの『ご病気なのですから、無理をせずお休みになっていればよろしいのでは』といったおことばが伝わり、ご真意を計りかねた雅子さまが打ち沈み、直前にご出席を断念される。それがメディアによって“ご公務ドタキャン”と報じられ、落胆されることも少なからずあったというのです」(同)

 こうした状況はもはやあり得ず、それもまた好調の遠因であろう。が、なお“道半ば”だと指摘するのは、先の宮内庁関係者である。

「長らく上皇ご夫妻にお仕えしてきた上皇職からは、皇后陛下のご快復ぶりは喜ばしいが、『離任する外国大使とのご引見にはお出になるのに、勤労奉仕団へのご会釈には依然、陛下だけというのはいかがなものか』といった声も出ています」

 皇居や赤坂御所での除草や清掃作業に携わる勤労奉仕団へのご会釈は、ご即位以降7月上旬まで陛下は13回なさっている。一方で、雅子皇后のお出ましはない。

 ことほどさように長期療養の“爪痕”は大きいわけだが、皇室ジャーナリストの神田秀一氏は、

「適応障害の主治医ら医師団は、ご病状について広く説明する義務があります。でなければ、国民とともに歩むという皇室の責務が果たせません。雅子さまは17年間、会見に臨まれていませんが、もし今後自らご体調について説明なさることがあれば、国民の理解は大いに深まっていくでしょう」

 12月には皇后として初めてお誕生日を迎えられる。その際、あるいは肉声が世に届くことがあるだろうか。

特集「『紀子さま』逆風がもっけの幸いで……『雅子皇后』に復権をもたらした5つの僥倖」より

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