石井慧が日本を捨てて「クロアチア人」になるまで

スポーツ週刊新潮 2019年7月18日号掲載

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 思い立ったが吉日、を地で行く人生である。2008年の北京五輪で金メダルを獲得した柔道の石井慧(さとし)選手(32)は、直後に総合格闘技に転向したことで話題をさらった。それから10年余り。今度は日本を捨て、なんとクロアチア人になってしまったのだとか。

「五輪のプレッシャーなんて斉藤先生のプレッシャーに比べたら屁の突っ張りにもなりません」

 北京五輪の柔道100キロ超級で優勝した直後、当時の全日本の斉藤仁監督を引き合いにこうビッグマウスを炸裂させたのが石井選手だった。直後から奔放な言動が話題を呼び、

「優勝できたのは皆さんの応援のおかげではなく自分の才能のおかげです」

 などと発言し、一躍メディアの寵児に。一方で、五輪からわずか3カ月後に、格闘家への転向を宣言。以後は総合格闘家として世界を転戦している。プライベートでは2度の結婚、離婚を経験した。

 その石井選手が久しぶりに話題に上ったのは、今月3日のこと。ネットニュースで紹介された石井選手のインタビューの中で東欧のクロアチアに住んで2年半だと語りつつ、

〈あ。国籍とりましたよ〉

〈いまはクロアチア人です〉

 と、平然と言ってのけたのだった。

 格闘技に詳しいライターが解説する。

「石井はクロアチア出身の格闘家ミルコ・クロコップと14年に2度対戦し、負けています。その後、17年になって、“なぜそんなに強いのか”と指導を求めてクロアチアに渡り、ミルコの練習場を拠点にしていました。本人のツイッターでは最近、クロアチアに墓を買ったことも明かしています」

 クロアチア国籍を取得すれば、法律上、日本国籍は喪失することになる。

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