吉本の闇営業、そんなに悪いのか? さんま、岡村隆史らが次々語り出した胸のうち

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食べていけない現実

 さんまのように吉本の社長を呼び捨てにはできないだろうが、「ナインティナイン」の岡村隆史は、次のような打ち明け話をした。27日深夜のニッポン放送「オールナイトニッポン」だ。

「ほんまのこと言うと、その直(ちょく)の営業ないと食べていかれへん芸人さんが、実はたくさんいるんです。だから正直なところ、詐欺集団のパーティーやイベントに行ったらあきませんけど、社長さんとか知り合いのところで司会やって、それは会社に黙っとく。吉本もなんとなく気がついてるけども、目、つむってる部分も昔はあった。特に若手の人やとか、ほんま食べられへん人はもうしゃあないなって言うて目をつむってくれてることもあったんです」

 約6千人いる吉本所属タレントの、大多数の実情であり不満の代弁である。

 ちなみに、岡村はラジオで「直」という言い方をした。岡村曰く、芸人のあいだで「闇営業」はあまり使われておらず、「直の営業」や「直の仕事」といった言葉を使うそうだ。

「千原兄弟」の千原せいじは6月29日のイベントで、その「直」を繰り返し使い、会社批判をしてみせた。

「直? それはありますよ、ありますあります。結婚式来てくれとか、別に行くやん、ぜんぜん直やん。それ闇営業? 友だちの結婚式を闇営業って言う?」

 そのうえで、

「最初に記者会見をすべきだった。完全にうちの会社のミスジャッジ」

 こう断罪した。さらには、吉本が27日に出した反社会的勢力の排除に関する「決意表明」も、「遅ない? 声ちっちゃめで言うけど」とチクリ……。

 さんまをはじめ、名前と顔の知られた吉本芸人が、「闇営業」なり「直の営業」なりが必要な現実を訴え、結果として、反社会的勢力につながったことへの嘆きの声を上げはじめた形である。が、芸人たちを処分した吉本の決意表明は、お詫びと反省、今後の取り組みが中心。「コンプライアンス」と「反社会的勢力」という単語が何回も使われ、

〈現在の吉本興業においては、あらゆる反社会的勢力との関係は一切有しておらず、今後も一切の関わりを持たないことを固く誓約・宣言いたします〉

 と謳う。そしていま、宮迫や田村などはレギュラーが飛び、すでに撮影が済んでいた番組は再編集されて、その場にいないことになった。

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