1粒5千円を1日2回…ホリエモンが値下げ切望の「若返りサプリ」とは?

ドクター新潮 健康 長寿

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小太りのほうがいい

 さて、今井教授の近未来の構想だが、

「専門のクリニックを立ち上げ、性差や年齢を考慮しつつ、人それぞれのNADの量のコンサルティングと、NMN、eNAMPTの投与ができるようになれば理想的だと思っています」

 夢の若返りが実現する日が本当に訪れるなら、「老いを受け入れよ」という昭和的な達観に耳を傾ける人が、どれだけいるだろう。「若さ」という誘惑の前に超然としていられるほど、人間は強くはあるまい。

 だが、カネや手間はあまりかけたくない人のための情報も、今井教授は用意してくれていた。

「ある程度歳をとると、老化予防には小太りのほうがいい。BMIの理想値は男性22、女性21と言われてきましたが、実は男性は24~26、女性は22~23くらいが、統計的に老齢でも病気にかかりにくく、死亡率も低いのです。余分に脂肪がある分、eNAMPTの分泌量が増え、結果的に全身のNADが増え、視床下部の神経活動を支えてくれるからではないかと思います。また、NMNは枝豆やアボカド、トマトなど種や実のような野菜や果実によく含まれている。定期的に運動する習慣があるほうが、体内のNADの量が増えることもわかっています」

 もう一つ大事なのは、体内のリズムだという。

「体内のNADの合成量は昼間上がって夜下がる。このリズムに合った生活を送ることが、NADを保つために重要です。大事なのは、なにを食べるかより、いつ食べるか。NADの合成が行われているときによく食べ、少なくなってきたら食事も軽くする。私たち夫婦は、朝食で一般的な夕食並みにたっぷりと食べ、お昼はそこそこ、夕食は8時までに軽く食べ、その後は間食もしません」

 それができない人にとっては、やっぱり若返りは夢のまた夢、ということか。

週刊新潮 2019年6月27日号掲載

特集「美容整形は不要になる! 『不老酵素』で『夢の若返り』の真贋」より

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