カラテカ入江の裏営業問題、芸人にとっては“あるあるネタ”で問題意識はゼロ

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苦しい発言だった加藤浩次

 民放キー局でバラエティ番組の制作に携わる関係者は「吉本興業が入江慎也さん(42)を6月4日付で解雇したと、複数のメディアがキャッチしたのは6月6日の木曜でした」と解説する。

「『水ダウ』のオンエアは6月5日の水曜。その翌日から入江さんの解雇が電子版などで報じられました。一部のネットメディアは『水ダウ』がナダルの闇営業ネタを扱ったことに『番組として相変わらず攻めの姿勢を見せた』と評しましたが、それは大げさだと思います。スタッフは6日の木曜に何が報じられるか知らなかっただけでしょう。もし6月4日の火曜に入江さんの解雇が報道されていたとしたら、スタッフは必死で編集して、ナダルさんのパートをカットしていたはずです」

 6日から始まった解雇報道を受け、翌7日の「スッキリ」(日本テレビ系列・平日8:00~10:25)は、やはり吉本興業に所属するMC加藤浩次(50)の発言に注目が集まった。

「実は17年、加藤さんは相方の山本圭壱さん(51)とAbemaTVの『極楽とんぼ KAKERU TV』に出演し、過去の闇営業を告白しています。そのこともあって、『スッキリ』では会社の説明不足を指摘するなど、苦しい心の内が滲み出ていたと思います。そもそも入江さん自身が18年の『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系列・土曜23:10~23:40)で、あかつさん(38)の裏営業をバラしています。芸人の皆さんにとっては“あるあるネタ”みたいなもので、問題意識はゼロだったということです」(同・関係者)

 つまり、裏営業そのものは吉本興業も黙認していたという可能性が出てくる。入江が解雇されたのは、反社会的勢力との関係が問題視されたというわけだ。

「アルバイトで生計を立てている芸人さんは非常に多く、これは禁止されていません。友人の結婚式を3万円のバイトで引き受けた場合、裏営業との線引きは曖昧です。結局、『誰が』、『どんな依頼主から』、『どんな内容の副業を』、『ギャラいくらで引き受けたか?』という4条件が、その時々のケースバイケースで問題視されるわけです。変な言い方ですが、普通の裏営業であれば、今後も黙認の状況は変わらないのではないでしょうか」(同・関係者)

週刊新潮WEB取材班

2019年6月15日掲載

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