ビル・エモット氏が語る「日本の運命――少子高齢化社会における幸福」

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 いまや少子高齢化は世界が直面する喫緊の課題だ。国連の統計によれば、2015年の段階で総人口約73億8000万人のうち8.3%を占める65歳以上の高齢者は、2060年には17.8%に達する。労働人口の減少は経済成長の低迷をもたらし、社会の抜本的な改革を要請するだろう。

 日本は、その「最前線」を行く。総務省が4月12日に発表した統計によれば、日本の総人口は約1億2600万人。そのうち65歳以上は28.1%に上る。15~64歳の生産年齢は約7545万人で、全体の59.7%。...

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