超名門「ラッフルズ・ホテル」が日本初上陸 京都? 大阪? 東京? どこに建つ?

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 ついに、ホテル業界の真打が日本に初上陸する。その名は、1887年開業のラッフルズ。かの文豪、サマセット・モームが、“東洋の神秘に彩られている”と称賛した超名門ホテルはどこに建てられるのか。

 カクテルの「シンガポールスリング」が考案されたバーがあることでも知られるラッフルズは、2015年に世界最大級のホテルチェーン「アコーホテルズグループ」に買収されている。そのアコーホテルズ日本法人のエリック・ディグネジオ代表が5月17日、新聞各紙のインタビューで傘下のラッフルズ進出に触れて、

〈日本には高級ホテルが不足している。特に京都は最上級のホテルを求める欧米客が多く、もっと多い方がいい〉

 と、京都を挙げたほか、東京と大阪も候補地に挙げたが、

「京都は厳しいでしょう」

 こう大本命の京都を否定するのは、ホテル業界に詳しい、経済ジャーナリストの福田健氏だ。

「アコーホテルズは、今年4月に別ブランドで京都悠洛ホテルを開業したばかりです。また、京都市内にはホテルを建てるような広大な土地がほとんど残されていないばかりか、高さ制限もありますからね」

 それでは大阪はどうか。国内大手ホテルチェーンの役員によれば、

「大阪市内にはアコーホテルズ傘下のスイスホテル南海大阪があり、ここはラッフルズと同じく上級ブランドを謳っている。マーケットの大きさを考えれば、東京が最有力だと思います」

 5月27日にJR東日本傘下の日本ホテルが、竹芝の再開発とマリオット・インターナショナルとの提携を発表している。最早、付け入る隙がないように思えるが。先の福田氏は、

「東京では、ビッグプロジェクトが進んでいます。例えば、三井不動産グループが中心になって計画している東京駅近くの八重洲、日本橋、そして京橋一帯の再開発。他にも再開発計画があり、そこにラッフルズが建つ可能性は否定できない。シンガポールのような豪奢な建物は難しいでしょうが、部屋ごとにバトラー(執事)は付くかもしれません」

 ラッフルズの宿泊料は、最低でも1泊10万円前後。泊まるのは無理でも、バーでシンガポールスリングくらいは飲めるかも。

週刊新潮WEB取材班

2019年6月8日掲載

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