佐藤浩市「空母いぶき」炎上騒動を小林よしのりと高須克弥が大いに語る

エンタメ 芸能 週刊新潮 2019年5月30日号掲載

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百田尚樹に“三流”と指弾された「佐藤浩市」名演の見所(1/2)

 まるで映画さながらの全面戦争である。映画「空母いぶき」を巡って、俳優・佐藤浩市(58)の発言が大炎上。ホリエモン、小林よしのり、百田尚樹各氏らを巻き込み、「三流役者」と指弾される騒ぎになったのだ。以下は、売れっ子俳優“名演”の正しい鑑賞ガイド。

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 今回の騒動について、

「佐藤さんらしいな、と思いましたね」

 と感想を述べるのは、さる映画ライターである。

「彼はよくインタビューで政治状況を絡めた発言をするんです。以前も出演作の宣伝で野党が当時、『共謀罪』と批判していた法律に触れて“問題だ”と語り、映画のテーマとも通じると述べていました。やっぱりお父さんの“血”なんですかね」

 佐藤の父は、言わずとしれた故・三國連太郎氏。徴兵を忌避した過去を持ち、また、同和地区の出身であることをカミングアウトしている。生前はメディアで「護憲」を訴え、「赤旗」に登場したことも。佐藤もその「遺志」を受け継いだのか。もっとも、三國氏がその“思想”を芝居に持ち込んだという話も聞かない。凶悪殺人者から権力者、革命家、市井の父親まで、どんな役でも融通無碍に演じ、“怪優”と評された。

 既に報じられているが、騒動のキッカケは、漫画誌「ビッグコミック」のインタビューである。「空母いぶき」の原作は、かわぐちかいじ氏による同名のコミック。突如、尖閣諸島に中国が軍事侵攻。同盟国・米国も静観の構えを取る中、空母「いぶき」を擁する自衛隊が立ち向かうというストーリーで現在も連載中だ。

 24日公開のその映画版で首相の役を演じるのが佐藤。インタビューで、彼は、「総理大臣役は初めてですね」との問いに、

〈最初は絶対やりたくないと思いました(笑)。いわゆる体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代の役者には残っているんですね。でも、監督やプロデューサーと「僕がやるんだったらこの垂水総理をどういうふうにアレンジできるか」という話し合いをしながら引き受けました〉

「総理は漢方ドリンクの入った水筒を持ち歩いていますね」との質問にも、

〈彼はストレスに弱くて、すぐにお腹を下してしまうっていう設定にしてもらったんです〉

 と述べているのである。

 これが物議を醸した。「反体制」の立場だと明確に述べ、その上で、総理役を下痢に悩む設定に変えさせた――。

「これが安倍総理とその病気を揶揄したものだ、と指摘されたのです」

 とは、先の映画ライター。

 第1次政権時代、難病の「潰瘍性大腸炎」もあって安倍総理が辞任したのは広く知られた話である。

「原作の垂水総理は、判断力、決断力に優れたキャラクター。自衛隊に攻撃を命じた後、そのプレッシャーに耐えかねてトイレで嘔吐するシーンがあるのですが、佐藤さんはこれを映画では常にストレスに弱いキャラにして、しかも嘔吐を下痢に変えたと読めるのです」(同)

 と、すぐに“批判”が相次いだ。

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