内村航平まさかの予選落ち「東京五輪」メダルはG難度

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 五輪2連覇の偉業も今は昔、寄る年波には勝てないようだ。先月26日からの全日本体操個人総合選手権で、三十路に突入したエース内村航平がまさかの予選落ち。1年後に迫った東京五輪で、日本の男子体操は、もはやメダルどころでなく……。

 スポーツ紙の体操担当記者が語る。

「競技後の内村のコメントを聞く限り、本人も予選落ちは想定外だったのでしょう。普段は強気な発言が多いのに、今回ばかりは“今のままじゃ(東京五輪は)夢物語”“何とかしたいが何をすれば良いかわからない”などと、珍しく弱音ばかりを吐いていました」

 それもそのはず、この日の内村は1種目目のゆかの連続技でラインオーバー。続くあん馬で落下、5種目目の平行棒で左腕をバーに打ち付け、苦悶の表情で競技を中断。最後の鉄棒の着地では両手両膝をついてしまい、競技会場は溜め息に包まれたのだ。

「今回予選落ちしたことで、内村は10月にドイツで行われる世界選手権に出場できなくなりました。東京五輪の出場者の選出方法はまだ発表されていませんが、従来通りであれば世界選手権が選考対象になる。となれば、これに出場できない内村が代表に選ばれる可能性は限りなく低い。仮に過去の実績を評価されて出場できたとしても、今のままではメダルはおろか、ベスト10に入ることすら難しいでしょうね」(同)

 そればかりか、内村と共に前回のリオ五輪に出場し、やはりメダルを獲得した白井健三(22)も、

「次世代のホープとして期待されていましたが、左足首の怪我の影響もあってか、明らかに練習不足が見てとれました。得意のゆかでも点数が伸びず、辛うじて決勝まで進んだものの、最下位に沈みました」(同)

 といった有様で、「日本の二枚看板」に暗雲が垂れこめているのだ。

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