田中角栄の後を継ぐ気がない「3人の孫」 真紀子で途絶える天才政治家の血脈

政治週刊新潮 2019年5月2・9日号掲載

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 日本列島改造論をぶち上げ、日中国交正常化への道筋も開いた田中角栄元総理。その田中元総理は平成が始まった1989年に次期選挙への不出馬を表明し、政界を引退した。地盤を継いだ長女の真紀子サン(75)は、2012年の衆院選で落選し、後継者は不在のまま。果たして、天才政治家の血脈は途絶えるのか。

 昨年5月、新潟県柏崎市西山町の田中角榮記念館で、角栄生誕100年を祝う式典が開かれた。上下サーモンピンクのスーツ姿で登場した真紀子サンは、久しぶりに真紀子節を披露した。

「もし今の自民党に父がいたら、能力の無い人を大臣にしないし、安倍さんは総理になれなかったはず」

 式典後、田中元総理時代から支援する後援会幹部数人が集まり、角栄の思い出話に花が咲いたという。

「その席で、田中家の後継者の話にもなりました」

 こう語るのは、越山会の元幹部だ。

「実は、パパが16年の参院選で落選した後から、後継者問題が話し合われていたのです。とはいえ、お嬢は引退する気がないし、子供たちも消極的で難航しています」

 ちなみに、お嬢は真紀子サンを、パパは夫の直紀元防衛相(78)を指す。

 天才政治家のDNAを引き継ぐ孫は3人。なかでも雄一郎氏(48)は、真紀子サンが02年に秘書給与流用疑惑で辞職した後から、後援者の間では田中王国の継承者として期待されていた。田中家のファミリー企業である越後交通の元役員が解説するには、

「角栄先生の若い頃に生き写しの雄一郎さんは、慶応大学在学中に公認会計士試験に合格した英才。雄一郎さんが立候補すれば、離反した元越山会の仲間も戻ってくるはずですが、肝心の本人が地元にほとんど顔を見せないのです」

 目下、雄一郎氏は自らが立ち上げた公認会計士事務所で多くの顧客を抱えているため、後援者たちの期待に応える様子はない。

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