「令和相場」は新天皇関連の「アウトドア」「酒」銘柄が狙い目

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 菅官房長官が掲げた「令和」の額に兜町は大いに沸きたった。新元号の“書き換え需要”で一時は紙パルプや印刷関連銘柄に買いが殺到したが、本物の令和相場はこれからなのだという。

 証券会社の幹部が言う。

「いつもなら連休を過ぎて5月に入ると“セル・イン・メイ”といって株が売られがちになります。決算発表が一巡し、買い材料が乏しくなるからです。ところが、今年はニュースやイベントが途切れません。そこで注目されるのが、新天皇にまつわる銘柄です」

 その筆頭は「アウトドア」。なぜなら、新天皇のご趣味が登山だからだという。

「『ザ・ノース・フェイス』などのウエアで知られるゴールドウインは、新元号の発表以来、高値を更新中です。またキャンプ用品のスノーピークも今年に入って上昇を続けています」(同)

 そして、もうひとつは「酒」。新天皇の日本酒好きは投資家たちも知っている。「松竹梅」で知られる宝HD、傘下に清酒メーカーを持つオエノンHDなどは要チェックだという。が、今年最も注目するべきは、秋に予定されている消費税の再増税だ。

 株式評論家の植木靖男氏が言う。

「前回もそうでしたが“駆け込み需要”があるはず。家電量販店や住宅メーカーの株が急騰するかも知れません」

 投資家にとっても「令和元年」は慌ただしい年になりそうだ。

週刊新潮 2019年5月2・9日号掲載

特集「『御代替わり』20の謎」より

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