あなたと結婚できて幸せだった――美智子さまの親友がみる天皇皇后両陛下の軌跡

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 平成が終わりいよいよ令和の時代へと歩み出そうとしているなか、美智子さまと30年来の親しい交流がある編集者の末盛千枝子さんは、4月上旬美智子さまとお会いになった。

 御所内のいつもとは別のお部屋で1時間半、お話をして過ごされた際のことを末盛さんはこう振り返る。

「連日のご公務にもかかわらず、大変お元気そうなご様子にまず安心いたしました。印象的だったのが、新しい元号が発表された際に世間が大変盛り上がったことを、驚きながらもとても喜ばれていたことです。号外が取り合いになったりテレビや新聞がたくさん取り上げたりしたことなど、想像もされていなかったようでした」

 また、美智子さまはこんなことも思っておられるようだ。

「あなたと結婚できて本当に幸せだった。あなたもそう思ってくれているといいんだけど、というようなことを陛下が最近よくおっしゃるようなんです」

 照れながらも嬉しそうなご様子だったという美智子さま。陛下と美智子さまのことを「理想のご夫婦」と憧れる若い世代も多いのではないだろうか。

 末盛さんの新著『根っこと翼 皇后美智子さまという存在の輝き』では、そんなお二人の秘話が明かされている。例えば、お輿入れのとき陛下が自ら美智子さまのパンダのぬいぐるみを運び入れて下さったこと、陛下からの誘いで踊られたダンスのこと……。数々のエピソードからうかがい知ることができるのはお二人の「夫婦としての軌跡」だ。

 末盛さんは、お二人について以下のように語る。

「遥かな道のりを、手を携え、静かに、健やかに、遠くまで歩んで来られたお二人に、今はただ心を込めて、ありがとうございましたと申し上げたいです」(同書より)

 御譲位後のお二人が穏やかな日々を過ごされることを、きっと多くの国民も願っていることだろう。

デイリー新潮編集部

2019年4月30日掲載

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