「吉野家」「松屋」危険なのは? 「サイゼリヤ」は優秀!? 食べてはいけない外食チェーン

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各チェーンの「基準値超えメニュー」が占める割合

 そして、それぞれのチェーンのうち、5グラム超えの商品の占める割合をまとめたのが、掲載の表だ。これらの表は、各社のHPを見て集計した。予め断っておけば、社によって記載の基準が異なるため、厳密に条件が揃っているワケではない。例えば、献立にソースをかけた状態として塩分をカウントしている店もあれば、そうでない店もある。しかし、全体の大まかな傾向を掴む一助にはなるだろう。

 4分野のうち、塩分量が多いメニューの割合が高かったのは、まず中華、続いて和食系チェーン店。比べて低めだったのは、ファミレスやカレーチェーンだった。一般的に和食、中華、韓国料理などは塩分を多く用い、洋食はそれほどでもない。その傾向がそのまま反映している印象だ。

 まずは、最も塩分量が高い傾向にある中華・ラーメンを見てみよう。

 長崎ちゃんぽんの「リンガーハット」、ラーメンを中心とした「日高屋」「幸楽苑」。いずれも全メニューの4~5割が、たった1食で1日の基準を超える塩分を含んでしまっている。

「リンガーハット」と言えば、「野菜たっぷり」と冠する定番メニューを設けるなどヘルシーなイメージがある。しかし、こと塩分に関してはそうではない。

 管理栄養士で食生活アドバイザーの堀知佐子氏によれば、

「ちゃんぽんはスープの塩分が高いのに加え、具の野菜炒めに味を付けるために、塩分を多く含んだ調味料を使っているからでしょう。スープのない皿うどんでも、具の野菜炒めと餡の味付けに多くの調味料が用いられていると思います」

 他方、ラーメンを主力商品とする「日高屋」「幸楽苑」は、やはり麺類の塩分量が高い。両店で出される麺類は、すべてが5グラム超えのすさまじさである。8グラム、9グラム、10グラムという数値も散見される。市販のカップラーメンでも8グラム以上のものはほとんどないから、外食ラーメンはよりひどいと言える。

 もちろんこれはスープをすべて飲んだ場合の値だ。中には、「オレはスープを残すから大丈夫さ」と安心する向きもあるかもしれない。

 しかし、管理栄養士で、京都医療センター臨床研究センター研究員の河口八重子氏は言う。

「仮にスープをまったく飲まなかったとしても、全体の塩分量の半分程度は身体に入ってしまうと考えた方がいい。スープは麺に絡みつきますし、麺そのものにも塩分が入っています」

 やはりラーメンは油断ならないのである。

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