「食べてはいけない超加工チルド食品」実名リスト 危ない“ピザ”“ハンバーグ”etc.

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 スーパーに溢れる超加工食品。それとがんの関係を明らかにした研究結果を無視できる人がどれくらいいるだろう。摂取量が10%増加すると、がんの罹患率が12%上昇するという衝撃的なデータ。今回はチルド食品とインスタント麺のリストである。(以下は「週刊新潮」2019年2月14日号掲載時点の情報です)

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「病気の父に当たるものが何であれ、母に当たるのは、“間違った食事”に他ならない」とは、イギリスの詩人、ジョージ・ハーバートの言葉である。では、間違った食事とはどういった食事のことを指すのか。週刊新潮が取り上げてきたフランスの研究論文には、はっきりとその答えが書かれていた。

 それは、衝撃的なデータだった。食事における超加工食品(ultra-processed food)の摂取割合が10%増加すると、がんリスクが12%も有意に上昇した――。そんなデータを導き出したフランスのパリ第13大学の研究者らの論文は、昨年、世界四大医学雑誌に数えられるBMJ(ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル)誌に掲載された。

 調査の対象となったのは、フランスの18歳以上の10万4980人。追跡期間は2009年から17年までの8年間である。対象者は食事記録を継続してつけ、病気になった場合は自己申告する。ただし、がんに関しては漏れが出ないよう、フランスの国民健康保険システム関連のデータベースや死因別死亡調査も利用したという。そして、導き出された結論はこうだ。超加工食品の摂りすぎこそが、がんを招く“間違った食事”である――。

 では、日本ではまだ馴染みのない超加工食品という用語はいかなる物を指すのか。この論文では、世の中に溢れる食品を仕分けるのに、「NOVA分類」というものを用いている。「NOVA分類」では、掲載の表のように全ての食品が4つのグループに分けられ、グループ4「超加工食品」の特徴は「すぐに食べたり飲んだり、温めたりできる」といった点であり、スーパーやコンビニに百花繚乱の態で陳列されている商品の多くが該当する。また、この分類方法で興味深いのは、超加工食品に特徴的な添加物など(以下、「超加工用添加物」)について、〈グループ1の食品や家庭料理の風味を模倣したり、最終加工品の不快な食感を隠したりする目的〉で使用されるものと規定し、香料や化学調味料など、具体的に例示していることである。

 今回の論文では、がんリスクが上昇した要因について様々な「考察」を行っているが、その中で添加物についてこう指摘している。

〈それぞれの食品における成分は健康被害が起きないように当局が管理をしているが、それらの蓄積による影響や混合による影響の多くは分かっていない〉

 すなわち、がんリスクが上昇した背景には、超加工食品の多くに複数の添加物が含まれていることが関係しているかもしれない、と示唆しているのだ。

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