鉄道ファンに激震!? 幻の駅弁「上州の朝がゆ」がひっそり販売終了

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今でもファンは多数

 人気に支えられてのロングセラーとなったが、時代は昭和から平成、そして令和へ移り変わっていく。「上州の朝がゆ」も“歴史的使命”を全うする時期が近づいてきた。

「新幹線も開業当初に比べればスピードアップしましたし、新幹線で通勤される方も減少しています。何より、電車の中で食事をするという習慣自体も、だいぶ変わってきたのかなという実感を持っています」(同)

 今でも「上州の朝がゆ」自体は人気だ。今年の1月9日から22日まで京王百貨店で開かれた「第54回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」で初めて出品されたが、売れ行きは好調だったという。

 依然として“商品力”は高い。それでも販売は終了しなければならない。悩んだのは広報の方法だ。

「きちんと販売終了を発表することも検討したのですが、もともと限定で販売している商品ということもあり、多くの皆さんにお越しいただくと、売場が混乱してしまう可能性があります。こうしたリスクを勘案し、ひっそりと『上州の朝がゆ』を終わらせようと判断いたしました」(同)

“人の口に戸は立てられぬ”ではないが、いつの間にかSNSに終了の情報が掲載され、それが今も拡散を続けているというわけだ。

「5月2日に終了する」と書かれたツイートも散見されるが、これは事実と少し異なる。確かに予定は2日になっているが、「容器がなくなり次第、終了する」というのが正確な情報だ。

「この記事を読んでおられる皆さまにお願いしたいのは、『上州の朝がゆ』が終わるのを遠くから、静かに見守ってくださいということです。そうしてくだされば大変にありがたいですし、何より助かります。何とぞ、ご理解をいただければと思います」(同)

 立つ鳥跡を濁さず。引き際の美学には、我々の協力も必要なようだ。

週刊新潮WEB取材班

2019年5月1日掲載

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