漫画『コブラ』の巨匠が逃れられない「在宅ケアの性」 「要介護4」でも一夫多妻生活

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「なんで触らせないの」

 寺沢氏の無体な要求を葵さんが退けていると、

「“愛していないのになんでいるの?”“なんで触らせないの?”と聞かれたので、“私は漫画のお手伝いに来たんです”と強く言いました。漫画の作業中も愛人からメールが届くと作業は中断するので、言い合いになり、奥様からも“一度帰ってほしい”と言われ、荷造りしていたら、“やっぱり僕は『コブラ』描きたいです、手伝ってください”と泣かれてしまいました」

 結局、葵さんは残ったが、月10万~15万円受け取っていた給与を、7月からは6万5千円にされてしまったという。一方で、

「いつの間にか、カレンダーに“日曜昼間ヘルパーなし”と書かれ、7月、8月は、日曜午前のヘルパーの仕事、尿瓶の片づけ、朝食の用意、排泄、着替え、洗濯や家事全般を、私が一手に引き受けていました。愛人は来ていましたが、先生はデイサービスの時間にネーム執筆に集中できるようになり、そこの宇野さん(仮名)と連携し、2カ月でかなり進んだのです」

 そこでまたトラブルが。

「先生は相変わらず、愛人とメールしてばかりだったので、イッちゃんを呼び出し、宇野さんと一緒に“先生の集中力の妨げになるからメールを控えてほしい”と厳しく注意しました。すると8月18日、先生が烈火のごとく怒って電話してきて“イッちゃんが鬱になった。彼女を脅迫したな! 帰ってくるな!”と。それでもまた“ヘルパーが帰ったので来てもらえますか”と呼び出されるのですが、8月25日、先生が再び怒りはじめました」

 寺沢氏にはさらに、世話を手伝う榎木(仮名)という元愛人がいるのだが、

「ストレスが溜っていたため、酔って榎木さんと一緒に、ネットの動画投稿サイトに“カードしか持っていないポンコツ”など、先生への不満をぶちまけてしまったのです。これは奥様が、先生がデリヘルを呼べないように現金を渡していないことを指していて、たまたま見ていた取り巻きが録画し、先生に見せてしまった。私も反省していますが、8月25日、先生は警察まで呼んでしまい、私は荷物をまとめて帰阪しました」

 だが、その後も寺沢氏から、戻るようにメールで頻繁に促されたという。紆余曲折ののち、12月17日に再び上京したが、29日に寺沢氏からまた“警察呼んだから”と告げられ、30日に追い出されてしまう。

「実は報告用の介護記録として、写真をたくさん撮っていて、つい先生の携帯を拝借して愛人とのやり取りを写真に収めたり、下半身を露出させて寝入っている先生の姿を撮ったりしたこともありました。それを信頼できる関係者との共通LINEに送っていたら、榎木さんが先生に“葵が盗撮している”と、証拠を添えて報告したのです」

 追い出されて以後について、葵さんは、

「先生がツイッターに“葵正美には気をつけてくださいね。大嘘つきです”“誰か葵正美が妨害をやめさせてください、新作が思うように進みません”などと執拗に書くのは許せない。私は漫画アシスタントとして呼ばれたのに、奴隷のような扱いでした。ろくなお給料ももらえず、外出もままならない日が続き、愛人が泊まると情事の動画をLINEで送られ、先生の陰部やデリヘル嬢の写真の現像を命じられたことも。ここまで尽くしてきたのに、どうして罵詈雑言を浴びせるのでしょうか」

 と訴える。ちなみに、この3月にも寺沢氏から誘いの連絡があったという。追い出すほどの怒りと裏腹に、抑えきれない“欲”を発散するためには葵さんが欠かせないことに、追い出すたびに気づくのだろうか。

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